DIARY

DIARY

前の日          2009年5月9日(土)           次の日

天気体調気分出費
 快晴   普通   普通→最っ高   \400 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 道の駅ガレリアかめおか   道の駅みき   140km  3166km 

24日目・京都→大阪→兵庫 〜合縁奇縁〜

バイクの音がうるさくて目が覚めた。この道の駅はそこそこ大きいからいろんな車が入ってくる。だからって朝の7時くらいからバイクで吹かすなって。
っさっさと仕事行けよ!!

あっ、今日土曜日だった!!

最近ほんとに曜日感覚がない。だからこんな朝から道の駅が混んでるんか。

さぁ今日の予定は、大阪城行って、大阪府庁撮って、兵庫県庁撮るってかんじかな。
だらだらしてる暇はない!!バシバシ行くぞ!!





2時間後、僕はまだ道の駅にいます。だらだら東野圭吾なんかを読みふけています。

さっきの勢いはどーした!?って思った方おられると思いますけど、実は出ようとして地図やら何やら見てたら、実はすぐこの近くにあの魔法の本「温泉博士」の無料手形が使えるとこがあることを発見して、急きょ予定変更でオープンの11時まで時間を潰してたというわけです。
うーん、ダラダラ最っ高!!

けども今日の予定はあんま変えたくないので、11時ちょうどに入れるように、駐車場で待っていようと思い移動開始。

ついたとこはこないだみたいな立派なホテルだった。うーん、入りずらい・・・。

けどよそよそしく、温泉手形を見せた僕を嫌な顔せずに接客。すばらしい!!

ありがたくはいらさせていただきます!!

入ってみてやっぱり今日も風呂からでたらクラクラ。それでもこないだよりは少しはましかな。牛乳のおかげ!?

僕が温泉を出る時一人の男性とすれ違った。その男性はなんと手に、「温泉博士」を持っているではないか!?
いるんだね、ほんとにそれで入りに来る人が!!なんか僕と違って堂々としてたぞ!!かっこいいぞ!!
僕も次から堂々と入ろう!!・・・けどそれは無理っぽいな。

「京都気けぶりかわ」さん、お世話になりました!!

けぶりかわさん

さて風呂も浴びたし大阪行くか!!

大阪入ると次第にみんなの運転が荒くなる。色々な都会の道路を走ってる僕はこんなの慣れっこで、あんま動じない。
しかし、なぜこう方向指示器を出さずにいきなり曲がるの!?入れてやってもハザードも出す車はひとりもいない(僕って小さい?!)。次第に僕もイライラと・・・。

それから大阪城着くまでは、けしてこれに書けないようなことをずっと叫んじゃったりしてました。近くを走ってた車から見たら、逆に危ないとちぎナンバーだなって思われてたに違いない(笑)

でも無事大阪城に到着。お城は大阪城公園の敷地ないにあって、この公園はとても広く、みんな休日の昼間ってかんじで、みんな楽しそうに過ごしている。

部活動の練習で公園内を走っている少年少女や、カップル、家族連れ、外国人の方たち、それと今日はジャズフェスタをやってるみたいで賑わっていた。

しかし、みんなの口から出る言葉はそろって、「暑っい!!!」。たしかに今日は暑い!!夏だ、夏だ!!せっかく午前中温泉入ったのに汗がにじみ出てくる。

しかも、もうセミが鳴いてるよ。けどなんかセミの鳴き声変だぞ!?
セミも関西弁か!?

もうすぐ僕の嫌いな夏がやってくるなぁー・・・。はやく北に行きたいな。

広い敷地内を歩いてようやく到着。ここは高校の修学旅行以来だ。変わってねぇーなぁー。(当り前か)

大阪城

家族づれの写真を撮ってあげたりここらをブラブラする。天守閣に上がるのは有料らしいので以前上がったから今回はやめといた。

車に戻り、ここの駐車場は一時間350円なので、まだ残りの時間あったから車内でパソコン作業を。

ふっと気づくと、2分前!!危ねぇ危ねぇ!!気づいてよかった。あと少しで無駄に倍になるとこだったよ。
と、慌てて出ようとすると、なぜか出口が少し混んでる。
こっちはあと2分で料金上がちゃうんだから「早くしろよ!」と焦る。

どーやら駐車場のお金いれる機械が調子悪いみたいで、混雑してるようだ。

おいおい勘弁してくれよと思ったがなかなか動かない。

しかしようやく僕の番になったときは、気付けば時間も過ぎてた。
ちょっとイライラした僕はそこで機械をいじっているおじちゃんに文句を言おうとしたら、おじちゃんが「チケットとろしいですか?」といって、お金も貰わずにゲートを開けてくれた。
これにビックリした僕は「お金いいんですか?」と聞くと、「壊れちゃったみたいなんで、いいです。」とのこと。

いやっほぅ!!倍払うかと思っていたら、タダになった!!おじちゃんに文句言わなくてよかった。おじちゃん大好き!!

けど僕って小さいなぁと実感。なんだろ都会に来ると、焦る必要ないのに、自然と焦ってしまう。そしてイライラしてしまう。

僕のゆいつの長所(短所でもある)のゆっくりマイペースってとこが壊されていく。ダメだダメだ。自分を失っちゃ。しかっりしなきゃだ。
そう自分に言い聞かせ大阪府庁に向かった。

ここはみなさんご存じのとおり、橋下知事の職場です。
もちろん今日は休みの日なのでいるわけもなく、快適に写真を撮れた。

大阪府庁撮ったどぉ1 大阪府庁とったどぉ2

さてこのまま兵庫入りして県庁を撮っちゃいましょう!!

神戸に行く道もゆっくり焦らず安全運転で走った。

途中あの聖地の横を通った。

甲子園

僕は以前これに書いたかもだけど甲子園が大好きだ。(高校野球のね)2年連続夏の大会を見に行っている。去年は決勝。
けれど今年はさすがに無理そうだな。しょうがないけど。

甲子園は去年から一部新しくなってとても快適に見れるようになった。初めて行ったときは「なんだこれ!?」って思うほど椅子の間が狭く、ビックリしたのを覚えてる。

また行きたいな。横を通ってしみじみかんじた。

さて、無事に兵庫県庁ついたが、ここはやはり都会でうまく撮れない。石碑がたってるのはありがたいが、なんていっても立てる場所が悪い。都会だからしょうがないか。

兵庫県庁ゲットだぜ1 兵庫県庁げっとだぜ2

やはり田舎の県庁のが広々としていて撮りやすいね。

大阪と兵庫見て思ったよ。

さて今日はもう暗くなってきたので、寝床の道の駅に移動しよう。

ついた道の駅はまだスタッフの人とかいて、まだ何処に停めていいか分からなくてとりあえず、トイレ付近に停めといた。
そしたら、恐そうな車が何台かその付近に来たため、奥に避難することに。
けど、奥は奥であんまいいポジションがなく、周りを見回したら、みんな神戸ナンバーだったため、多分道の駅のスタッフの人のだなと思い、またとりあえずで停めていた。
僕は道の駅に着いたら、すぐにカーテンを全部にして全てをシャットアウトしてパソコンで日記を書くのだが、まだ車を動かすためカーテンが閉められずしょうがなく携帯をピコピコしていた。
まぁ簡単に言うと僕の大好きなダラダラをしてた。上パジャマのジャージで、下ジーンズで。

そんなとき一台のバイクが僕の前にきて軽くお辞儀をされて、僕の後ろに停まった。









な、なんだ・・・?!





一瞬なんのことかよく分からなかったが、次の瞬間「もしかして!?」と車をおりてみるとやはりそうだった。カオリさんだった。










僕が日本を旅すると決めたのは一年くらい前だったと思う。
たしか去年の夏にはほぼ行くと決めていた。もちろん誰にも言わなかったが。

けどそのときからずーっと考えてたこと。どーしたらみんなに心配かけさせないで旅ができるのか・・・。

それで僕は思いついた。旅先でブログとかで日記を毎日書いて、それをみんなに見てもらえば、少しでも心配かけさせなくてすむと。

我ながら素晴らしいいい考えが浮かんだと思った!!

ある日僕は慣れないパソコンを使い何気なく「日本旅」、「日本一周」ということを調べていた。
そのときは、ただ面白そうな観光地があればなーといったかんじで見てただけだった。

そしたらある人が作成したホームページをたまたま発見して、何気ない気持ちで見てみた。

そのホームページはある女性が、一人で車中泊で日本一周しながら、毎日その様子を記録したリアルタイム日記だった。

僕は初めてそれを見た瞬間、「すごい、悔しい!!」という気持ちになった。

なぜだかいうと、全く僕がよろうとしていた、「日本一周」、「車中泊」、そして、「旅日記」と全て先にやっていた人がいたんだと知ったからだ。

やっぱ世の中広いなぁーと感じた。

しかし、この日記を見て「悔しい」なんて気持ちはすぐにどこかへ吹っ飛んだ。

気付けば僕はその日記を無我夢中で一日中見てた。

けどたった一日では見終わらないくらいの日記の量で、その次の日から僕は、毎日仕事の休憩中に一日ずつ読むようになった。
気付けばそれが習慣になった。

その人の日記は旅先だというのに、パソコンを持ってすごい長い文章で、画像いっぱい貼ってあり、たとえ何もない一日であったとしても、その文章にかかると、とても楽しく、夢あふれる、まだ見ぬ日本が広がっていた。
(ちなみに全て見終わったのが今年のたしか2月くらい。それくらい文章もたくさんで、内容も充実していて、読み応えある日記だった。)

そんなある日僕は意を決して、その人に連絡してみようと思った。

けどいきなりなんて送ったらいいんだ?と、かなり悩んだのを覚えてる。

悩んだあげく、今思っている素直な気持ちを伝えればいいんだと思い、文章は下手だがかなり熱烈なメッセージを送った。熱烈すぎてストーカーや変なやつに勘違いされないか気になってしまったくらいの。

けどその人からほんとに気さくな返信がきてすごく嬉しかった。

それから、たまーに情報交換をしたりとそんな関係が続いた。



今僕は日本を旅している。
最初は大変そうかと思われたが、以外にそうではなかった。

なぜかというと、ある程度の旅の知識はその人の日記を見て教わったからだ。

僕は最初道の駅に泊まるなんてことは考えなかった。それによく使わせてもらってる「温泉博士」なんてのも、もちろん知らなかった。

それもこれも、もちろんその人からのありがたい情報。

それに僕は最初、この旅日記はブログでやろうと思っていた。携帯一つで手軽にできるから。

けどその人の日記を見て、僕もホームページを作成してパソコンでやろうと決めたのだ。

なんか僕のイメージでは、ブログは「メモ帳」。ホームページでの日記は「原稿用紙」といったイメージで、結果とても苦労するがあとに残っていい思い出になるのは絶対ホームページだろうと思ったので、ホームページでリアルタイム日記を書くことを決めた。

僕のなかでかなりこの旅は大きなこと。それをかなりスムーズにできてるのは、その人の日記があったから。

僕にとっては尊敬に値する人。

実はその人にダメもとで少しだけあってお話がしたいということを伝えておいたのだ。

正直断られると思っていた。

そりゃそーだ!!その人にとって僕は、顔も名前もよく知らない男だ。

僕が逆の立場ならお断りする。

けれど言わずに後悔するのと、言って諦めるのでは、もちろん言って諦めるのが全然いい!!

そしてそのままの気持ちを連絡した。

けれど返信はなかった。

別に焦ってはいなかったので、いつかあるだろうくらいに思っていたから。



そしたらその人がなんと目の前にいた。





ここまで言えば分かると思うが「その人」とは「カオリさん」のことだ。

ほんとは僕を驚かせるためこっそり来たらしい。
でも僕は普通に見つけてしまった(笑)

けどいきなり来てくれたってことで十分驚きましたよ!!



そこからいろんな話をした。僕にとって全てが新鮮で、おもしろく、ためになる話だった。

とくに昆布干しのバイト熱いことを知った。機会があれば挑戦したいと思った。

最後に写真をパシャパシャ。いい記念だ。

また旅で出会った人にあげる相田みつをのポストカードを渡した。
僕が一番好きな詩のやつを。

そしたら袋を渡されて中を見たら、お酒とおつまみが入ってた。

かえって気を使わせてしまって申し訳ないです。

でも一番うれしいものです。ありがとうございます!!

僕は彼女が見えなくなるまで見送った。

女性にこんなことを言うのは失礼かもだけど、とても「かっこいい」女性だった。素敵な人です。



そしてこれはそのカオリさんが約半年かけて日本を旅した記録をつづったホームページです。
僕のとはまた一味も、二味も違ったおもしろい日記です。
是非ご覧ください!!

「ジムで行く、日本旅」

車内に戻って袋を開けてみた。
お酒やつまみの中に一冊の本が。


「旅をする木 星野道夫」


こーいったとこがまたニクイ。

ありがとうございます。



「合縁奇縁」

僕にとって間違いなくカオリさんは、「合縁」だ。

大事な一枚