DIARY

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前の日          2009年6月11日(木)           次の日

天気体調気分出費
 曇→雨→晴   普通   最高   \5420 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 道の駅たるみず   道の駅くにの松原おおさき   222km  6987km 

57日目・鹿児島 〜第一章・完〜

久々に10時近くまで寝ちまった。

おはようございます。「旅見習い」に降格スレスレもMOJIです。

起きたら汗だくだし、昨夜風呂も入ってないし、ここの道の駅は温泉併合なので10時開店まで待つことに。

しかし、10時過ぎて行ってみると、「本日は開店は1時」と書かれた看板が。

なんだよ、待つことなかったよ。時間を無駄にしちゃったよ。と、まるで7時くらいに起きてわざわざ温泉開くのを待っていたかのような悪態をつきながら出発した。




向かう場所は桜島の有村展望台ってとこ。

ここはなんか山全部が桜島の大噴火でできた溶岩だらけ。一瞬カルストみたいに見えなくもない。

けどこれが出来たときは相当凄かったんだろうなぁ。

桜島 桜島2

次向かったのが同じく桜島のふもとにある鳥居。

この鳥居は大正3年の大噴火で埋まってしまったらしい。本当は3メートルもあった立派な鳥居だったらしい。

噴火の後に掘り起こすはずだったらしいが、当時の村長が爆発の猛威を後世に伝えるため掘り起こすのをやめたらしい。

ちなみにそのときの大正大噴火で桜島と大隅半島がくっついて陸続きになったらしい。

相当な威力だったんだろうな。

鳥居

その後僕は南下して酒屋さんに寄った。ここの酒屋は鹿児島でお世話になったお母さんの紹介。

焼酎買うなら地元の人のおススメがいいだろうと思い寄ってみた。

この店のご主人と奥さんもなかなか気さくなかたで面白かった。コーヒー御馳走さま。




色々話していて、どこから来たのという話になり、栃木からということを伝えたら、僕の住んでる町の話になった。

「えっ!?なんで知ってるんですか?」と聞いてみたところ、ある人から焼酎を送ってくれと注文がきたらしい。で、送ったらその後お代を払わないらしい。

何度も電話で催促したが最初は「後で払う」ばっかで、そのあとはナンバーディスプレイがついてるらしく電話にも出なくなったらしい。

そのなんとも卑劣で確信犯のクソヤローがいるのが僕の住んでる町らしいのだ。

だから僕の町のことを知っていたらしい。

とんだ恥さらしヤローだ!!

ここまで来て僕の住んでる町を知ってくれたのはとても嬉しかったが、理由が理由。そんな理由じゃ嬉しくもなんともない。

そんなクソヤローは町から追い出したいくらい。

今でもそこに住んでることは分かっているらしい。ただ鹿児島からわざわざ集金に来ないだろうと思ってるらしく、今は居留守を使っているみたい。

もう数年も前のことだからお二人は諦めかけているという。

可哀想に。

僕は思った。こーやって出会ったのも何かの縁。

僕はその面白い御主人と奥さんの無念を晴らすため集金することに。







オレに・・・。









まかせろぉー!!










力ずくでも集金してきてやる!!







でも鹿児島から集金に来ましたっていったらビックリするだろうな。




そんな話をしていたら集金できた金は全部僕にくれるよ。って言いだした。

いやいや、送りますよって言ったら、いいんだって、もう。

なんだかそのクソヤローから集金出来たってことでもう気分は晴れるらしい。

僕のことを気にいってくれたらしく、無事集金出来たらその金はバイト代としてあげるよだって。

これ見せればそいつも白切れないから、と送り状とか書類を渡された。




い、いいのか・・・?!

なかなかの額だぞ!?




「しっかり集金してこいっ!!」だって。




よ、ようし!じゃあ帰ったら集金しよう。

給料日前の金のないときに・・・。




そして目的の焼酎を買い、最後にご主人から名刺を渡されたが、この御主人と僕の名前のひと文字が同じ字だった。なかなか珍しい字なので、「またまた奇遇だね。」と言われた。まぁ一つ目のは僕としては嫌な奇遇だけどね。

お二人にお礼を言って出発した。




さっきまで降っていた雨がやんだ。

よしっ、行くなら今しかねぇ!!

僕が今から向かうところは佐多岬。

そう、ついに佐多岬。

ついにこの「佐多岬」という目的地を言う日がきたか、としみじみ思う。

当初の予定では行かないはずだった沖縄に先日行ってしまったから、もっと南には行ってしまったんだけど、その佐多岬は「本土最南端の地」。

ある意味ここに来るために4月16日に蓬山ログビレッジを出発してずーっと南下してきたのだ。




気付けばもうすぐ約2か月、57日間も旅してきた。

けどほんとうに感じることは「あっという間」。




でもそんなもんなんかなぁ。

なんだってそうだけど、充実している日々はあっという間に過ぎて、短く感じるものだ。




なんだろう、僕はそこに向かっているとき、とてもドキドキしていた。

緊張もあるのだろうけど、やはり心の中はワクワクや楽しみしかない。




行く途中色々な動物を見た。

写真撮れたのは猿とキジ(?)だけだったけど、他にもイノシシやウサギみたい(?)のも見た。

猿 キジ?


しかしなんだか僕はその珍しい動物を見てもあまり驚かなかった。

考えていたことはただ一つ。

早く最南端に行きたい。

焦る気持ちを抑えつつ、けれどいつもはかなりゆっくり歩く人なのだが、自然と早足になってしまう。




最南端は何処だ、何処だ!?




そしてこの石段を駆け上がると・・・。



道






ついに着いた、最南端。




佐多岬


この景色を見たとき僕は思った。

この景色を見るためにここまで来たんだ!!

この場所に来るためにここまで走り続けてきたんだ。




そして、着いた瞬間感じた。

僕のこの旅の第一章が終わったって。




今までは、ずっと太平洋側をゆっくりゆっくり南下してきた。色々なことがあった。

楽しいこと、嬉しいこと、悲しいこと。全部が最高の思い出だ。




けど第一章が終わっただけで、まだまだ旅は終わってない。




よし、じゃあまた出発しよう。

次の目的地は、本土最北端「宗谷岬」

今度は北上だ!!




ちなみにこの佐多岬から宗谷岬までどれくらいかかるんだろうと、話相手のナビで調べてみたら・・・。




直線距離で、1889km。

移動距離で、2768.1km。

移動時間は、85時間39分。






・・・遠いなぁ。






下道で、休まず走っても約3日半かかるんだ。

寄り道しながらマイペースに走ったらどれくらいかかるんだよ!?

7月中には着くかな!?

少し予定を計画しようかと思ったが、途中でめんどくさくなった。

いいや、8月までに着かなかったら着かなかったで。

それが僕の旅だ。

計画なんか立てたってうまくいくわけないんだ。

逆に計画立てないから、おもしろいんだ。

ゆっくり、気楽に行こう。




寝床のある場所まで、ずっとR448を走る。

ここの道はとても気持ちがいい。

とてもいい景色が広がっている。

なおかつほとんど車通りがない。それがまたいいとこなんだろう。

風車と雲 風車と畑 どこが中央線? まーっすぐ 雲と山 山と海と畑








改めてかんじた。








日本最っ高!!








けれど、僕はまだ半分も日本を見ていない。




残りの日本。




どんだけ僕を楽しませてくれるか楽しみだ。