DIARY

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前の日          2009年6月28日(日)           次の日

天気体調気分出費
 晴れ   普通   普通   \920 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 道の駅ころ柿の里しか   道の駅ころ柿の里しか   215km  9673km 

74日目・石川 〜能登半島一周〜

3時くらいに目が覚める。

暑くて起きたわけではない。まぁもちろん眠れるまではとても蒸し暑くて辛かったのだが。

体がおかしい。

寝ぼけてたのもある。けど、どうおかしいか最初はよく分からなかった。

けど少ししてようやく分かった。

体のあちこちがかゆいんだ。

なんで!?






ぶーん・・・。






・・・。






多分この音を好きな人はいないんじゃないか。人間の本能がこの音を受け付けないんだと思う。




蚊だ・・・。




このかゆみは蚊のせいだ。

くそー蚊を車内に入れてしまった。

何度か車内に入れたことはあったがいつも未然に防いでいた。

しかし今日はやりたい放題やられてしまった。




しかし奴らは相変らず耳元を狙ってくる。

あれはなんなのだ!?自己アピールか!?わざわざ人間に自分の存在を誇示しているのか。

それともあれは蚊の世界の度胸試しってやつか!?




「オレこないだ、足首吸ったぜ!!」

「私なんて、首元吸ったわよ!!」

「あたいは、最も美味しい唇の血を吸ったわよ。」

「ボ、ボクはおにぎり食べたいんだな・・・。」




予想ではこんなかんじの会話をしているんだろう。

しかし、暗闇のなか耳元にきたときバンバン辺りを叩いても潰せたためしがない。

あまりにも辛いので毛布に包まる。






って熱ぃーよ、クソヤロー!!






そこで僕は交渉を試みた。最後に一ヶ所だけ好きなとこに刺して血を吸っていいが、もうそれで勘弁してくれ。と。

蚊にとってはこれ以上ない高条件だ。




しかし、奴はこれに乗ってこない。

何故だ!?

ブツブツ言って僕の条件をシカトする。

なにを言っているのかと、よーく耳を澄まして聴いてみたら・・・。





















「ボ、ボクはおにぎり食べたいんだな。」













キヨシかっ!?













ダメだこいつは交渉に応じるわけがない。おにぎりのことしか考えていない奴だ。

じゃあどーするか・・・。

やはり戦うしかないな。

蚊のキヨシが死ぬか、はたまた人間の僕が死ぬかデスゲームだ。




時刻は朝の4時過ぎ。

僕は勝利した。とてもでかい勝利だ!!

奴を倒したときはこれ以上ない爽快感に包まれた。最高だ!!

しかし僕もタダでは勝たせてもらえなかった。

睡眠不足という名の目に見えない深い傷を負った。

僕の歴史に残る戦いだった。





そんなこんなでおはようございます。

朝7時に車内が暑くなって起きた寝不足の僕です。




まぁいつも通り朝昨日の日記を終わらせてからようやく出発だ。

出発する前なんだかとても友達に会いたくなったぞ。

男の友情。最高だ!!

友情

まず今日向かうとこは、鳴き砂で有名な琴ヶ浜。

琴ヶ浜といってもあの島根の琴ヶ浜ではなくて、石川県にも鳴き砂の琴ヶ浜があるのだ。




途中こんな看板があったので寄ってみる。

ベンチ

歩いて行ってみると、なんじゃこりゃ!?先が見えない!!

たしかに長い!!

このベンチは460.9メートルあり、ギネスに登録されたんだって。

ちなみに1346人が一斉に座った記録もあるらしい。

どんな記録だ!?

けどそーいう遊び心は僕はとても好きだぞ!!

長い!!

そこから少し走り、琴ヶ浜についてさっそく行ってみる。

もうこれで鳴き砂3回目。

正直僕は鳴き砂のプロだと自負している。

そう、通称「鳴きプロ」とは僕のことだ。

しかしこの石川の琴ヶ浜も、どこ歩いても、あの島根の琴ヶ浜ほど鳴きまくることはなかった。

もちろん少しは鳴いたんだけど、あの島根の鳴き砂はすごかったので、やはり感動にかける。残念だ。

やはりここでも環境を訴えていた。このまま音が小さくなって、そのうち鳴らなくなってしまうのかな。それはとても悲しいぞ。

琴ヶ浜(石川)

さて実はこの「鳴きプロ」の僕は鳴き砂にきたらやらなくてはいけないことがある。

それはこの駐車場で、カップラーメンを作ることだ。

どの駐車場でもカップラーメンを食べている。

この行為はただ単に腹が減ったということではなく、僕なりの鳴き砂が一生鳴き続けてくれるように願いをこめての行為だ。

このときばかりは汁も残さず飲んだ。しょっぺっ。

鳴きプロも大変だ。

けどこれで一つでも鳴き砂が未来に残っていってくれると思うと、真剣にやらなくてはだ。

何年かたってまた来たときもしかり鳴いてくれればいいが。




そしてそのままR249を進み白米の千枚田に行った。ここは棚田でもけっこう有名な場所らしい。

すぐ横の道の駅から見れるらしく、相棒を停めて見てみると、たしかに綺麗だった

けど僕は思った。棚田はあんま稲が育ってないころのが好きだ。

たしかにここは目の前に日本海があって、素晴らしい景色なんだろうけど、僕的に少し稲が育ちすぎてて、やっぱりそう考えると三重県の丸山千枚田のがよかったな。

白米の千枚田

ここまで来たのだから、どーせならと思い、能登半島最北端の録剛崎灯台まで行くことに。それにこの灯台はなかなかいいと情報を得たので。

途中気になったのだが、前島根県は屋根がみんな赤い瓦屋根だったが、ここ能登の家はみんな黒い瓦屋根。

なぜか皆さん屋根に関しては結束力がどこも強いみたいでおもしろい!!

能登の屋根

そして駐車場につき急な坂道を登り録剛埼灯台が見えてきた。

あっ。たしかにこの灯台いいかも。

なんとも雰囲気がいい。

もちろんこの真っ白でレンガ造りの灯台もいいんだけど、僕はなんともこの灯台の周りがよかった。

目の前はもちろん日本海が広がり、広い芝生の中にポツンと灯台が建っている。

逆に周りがこの灯台を余計引き立たせているにさえかんじる。

これは明治16年にイギリス人技師が作ったんだって。

オシャレだよ!!やるじゃん!!

録剛埼灯台 録剛埼灯台

そしてまた駐車場で日記作成をしようとしたら、ここで事件が!!

なんと、今日朝一生懸命作った昨日の日記の上に、間違えて今日の日記を上書き保存してしまい、昨日の日記が消えてしまった。












・・・。











あがう"ぐああ"あ"ぁああ"あ"あ"〜!!












言葉にならない絶叫をしてしまい、「もうやーめよ。」と嫌になって投げだそうかと思ったが、しかし、さすがそこは鳴きプロ(関係ない?)。

少しの時間でイライラする気持ちを落ち着かせ、また一から日記を書き始めた。

朝一度書いてあるし、なんとなくの記憶でどーにか似たようなのは書けたと思う。

め、めんどくせー・・・。




気付けば夕方6時過ぎ。

ほんとはもっと南下するはずだったが、どーやら無理みたいだ。

よって、昨夜泊った、道の駅にまた行くことに。

途中話相手のナビを信じて走ったら、まんまと有料道路に入ってしまい、また絶叫!!

せっかく今日は¥0で過ごそうと思ったのに。

すぐ出たから¥350で済んだからよかったけど、もうどーでもよくなり、風呂にも入ることに。

そして滅多に飲まない自販機でアクエリなんか久しぶりに飲んでしまったり。




やはり最後までうまくいってくれないな・・・。



そーいえば今日もラーメンしか食べてないや・・・。




腹減ったなぁ・・・。







ボ、ボクはおにぎり食べたいんだな・・・。