DIARY

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前の日          2009年7月1日(水)           次の日

天気体調気分出費
 雨   普通   緊張!?   \6600 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 道の駅白馬   ライダーハウスジョイフル   119km  10149km 

77日目・長野 〜旅人と旅をする〜

朝起きると6時半だった。

やばい、遅刻だと思い、あちこさんが張ったテントを見てみる。




い、いない・・・。




まいった。やっぱり僕が「旅素人」わかり、呆れ果てて帰ってしまったか。

僕が5時半に起きるって言ったのも今思えば胡散臭そうに聞いていたしな。

やはり昨夜会話をしていて「旅人」じゃないって言うのがバレテしまったのか。

そーいえば宮崎で会ったキョウさんにも、「旅人らしくない。」と言われたしな。

やはり分かるんだろう。

「こいつは旅人じゃねー。」ってのが。

でも仮にも同じ「旅仲間」なんだから、ランクの低い僕らみたいのに優しくしてくれてもいいのに・・・。

まぁいいさ。所詮一人旅・・・。

僕は僕なりに・・・。

ブツブツ・・・。

ブツブツ・・・。






「おはよう。」






いやっほう!!

どーやら朝の支度をしにトイレに行っていたらしい。

しかも「旅素人」だってことはバレていない様子。

首の皮一枚つながった感じだ。しめしめ。




今日はあいにくのこの雨模様。ってかかなりザーザー降ってる。

だからさすがにこれでは黒部ダムは今日は無理そうだ。

話した結果この雨の中バイクで走ることは危ないので、僕の車で長野観光することに。

で、夜はこの白馬のライダーハウスに泊まることにした。

僕は前々から、ライダーハウスや、ユースホステルとかに泊まってみたかった。

けどやはり車旅。正直タダで車の中で寝れる。

お金払ってまで無理して泊まることはない。

それになんだか泊まったことないからか、一人で行くのは不安だった。

そーいう理由もあって泊まらずにいた。

けれども知り合いがいるなら心強い。

こんなチャンスはもうなさそうなので、ライダーハウス初体験することに。

楽しみだ!!




そしたらあちこさんのバイクに異変が。荷物を載せる荷台のステイの部分がポッキリ折れていたのだ。

でた!!ハプニング!!

予想通りの女性だ。

なにかしらしでかすとは知っていたが、やはりやりやがった!!

でも折れた部分を見たら、どーやら昨夜倒したときのではない模様。

完全に折れた部分がサビついていた。

けどこのままにしておいたらさすがに危ないので、どこか直してくれそうな店に持って行くことに。

しかし時間はまだ朝の7時過ぎ。とりあえず駅前のマックまで荷物を相棒に乗せて移動する。




しかしマックかぁ・・・。

今年これで食べたら4回目だ・・・。

さすがに食い過ぎだ。

けれどやはり、前回同様、相手は旅の先輩、そして僕は「旅素人」の身。

「旅人」の言うことには逆らえないのだ・・・。

くそーこの格差社会め。

いつか「旅見習い」や「旅素人」が「旅人」より有利な立場になる日はこないのか。

しかし今はその下克上の時期ではない。

だから僕は渋々ついて行くことに。

超超法規的措置だ。




朝マックを期待して行ったのだが、ここは朝マックとかやってないんだね。

朝からハンバーガーはきつかったな。




ある程度の時間になって観光案内所で聞いた板金屋さんに行ってみるが不在。

とりあえず宿泊予定のライダーハウスにバイクを置かせてもらって、相棒で長野観光することに。

といっても僕の用事、長野県庁を撮りに行くのを彼女は着いてくるといった感じだが。




長野県庁につき写真撮り、恒例の「長野っていったらナニ?」を聞くことに。

聞く前にあちこさんに、なんだと思うか聞いたら「信州そば」だって。

素人の発想だ。正直笑ってしまった。

まぁしょうがない。彼女は県庁は初体験。「ド」がつくほどの素人。

それに引き替え僕はもう、かれこれ全国の35の県庁を周ってきた、「県庁プロ」だ。

通称「県プロ」

そんな「県プロ」の予想は、「長野といったら」絶対に「自然」というはずだ。

そこまで大都会ではない県はわりかし「自然」という県が多い。

長野なんてとくに僕のイメージでも、すばらしい山やら高原やら自然がいっぱいある場所だ。

間違いなく「自然」というはずだ。

そして県庁の受付のお姉さんに聞いてみた。




「すみません、長野っていったらなんですか?」

「はっ!?」

「いや、長野っていったら、ジャンルは問わずなんでもいいんで一番最初に出てくるイメージみたいのは。(どーせ自然だろ)」

「うーん・・・長野ですか・・・!?」

「はい、長野といったら。(早く自然て言っちまえ)」
















「うーん・・・信州そばですかねぇ。」










「はっ!?」









「信州そばですね。」









「へっ!?」









「いや、だから、おそばです。信州そば。」










「・・・。」









は、外してしまった。この「県プロ」の僕が。

しかも何がショックって、初めて県庁デビューした小娘に当てられてしまった。

でも偶然だろ。よくあるビギナーズラックってやつか。と思い彼女のほうを見たら・・・。








二ヤリ








なんだ、あのしてやったりの顔は・・・!?

も、もしかしたら・・・彼女こそ本物の「県庁プロ」なのでは・・・!?

たしかにもし「県庁プロ」であっても納得できる。2年も全国を旅しているのだ。




またしても彼女と差が開いてしまった。

彼女は「旅人」で「県プロ」。

僕は「旅素人」で「県アマ」。




なにもかも勝てない気がしてきた・・・。

長野県庁ゲットだぜ 長野県庁ゲットだぜ


そしてその「県プロ」さんと県庁内にある観光案内所で色々情報を集めるが、ここぞという場所が見つからず、とりあえず、さっき言った信州そばを食べに行くことに。

行った場所はなかなかのお値段のお店。そばってこんなしないよな。

けどコシがあって美味しい。僕は断然うどんよりそば派なので久々に食べたから余計美味かった。

そば


ってか長野県庁の前になんとも悩ましげな女性の像が。

あの滋賀の琵琶湖ほとりにいる「シャツ」みたいだ。(5月8日参照

でもやはりシャツのがセクシーか。

若い女

その後は携帯で調べた珍スポットへ。

なにやらここは珍しいドライブスルーの公衆電話があるらしい。

長野中央署の道沿いのNTTに行くと確かにあった。

なんだこりゃ。誰かこれ使うのか!?

車以外が通ってもダメだが、車を横付けするとセンサーが反応して扉が開き車内から電話が出来るようになっている。

多分これは携帯電話が普及する前はよく使われていたんだろう。

けど今でも残っているっていうのは凄い!!

ドライブスルー ドライブスルー

その後はこの近くに特別面白そうな場所がなかったため、白馬まで戻り、あの長野オリンピックでも使われたジャンプ台に。

雨の中ド派手なポンチョを着てリフトに乗りこむ。

この雨だからっていうのもあるが、他に観光客の人がいないのが余計寂しくさせる。

そしてエレベーターでラージヒルのスタート地点まで行くが、このスタート地点に行くまでの階段がとても恐い。

すごい高いとこにあるのだが、なぜか網上で下が透け透けで何段も登らなくてはならない。

経費削減!?

高所恐怖症の僕にはなかなかきついぞ!!

行きは上を見て歩けばいいんだが、帰りはどーしても足元を見て歩かないといけないので、ふっと空に浮いてる感覚になる。

高いのが苦手な人はなかなか厳しい場所だ。

階段 階段

そして一番上まで登るとスタート地点が見えてくるんだが、ここ凄いな!!

天気よくて霧がかかっていなかったら、ものすごい見晴らしのいい場所だ!!

ここはあの長野オリンピックで原田が大ジャンプを飛んだとこ。

でもよくこんなとこから飛べるなー。

よく下からの飛んでいる画像はあるが上から風景は全く別物。

もの凄い高さだし、すごい急。

なにもつけないで、あの板ひとつで飛べて着地出来ることが、改めて不思議だ。

まさに鳥だ!!

ラージヒル

その後は近くの資料館などに行って、ライダーハウスに戻った。




ここのライダーハウス「ジョイフル」は、夏期は「ライダーハウス」。

冬期は、「ペンション」。

そして「焼き肉屋」も経営している。







結局何がしたいんだ!?






ジョイフル

管理人さんはお忙しい人で、いつもなんかの会合に出席するんでいないときが多い。

そんなんだから、慌ただしく設備の説明だけしてさっさと、出て行ってしまった。

洋館!?

日記を書いたり「県プロ」さんはバイクを直しに行ったりして、あっという間に夜になり「県プロ」さん情報で、この近くにもの凄い美味しいハンバーグを食べれるというお店があるので行ってみることに。

どーやら「県プロ」さんはその店に行くためにこの白馬に来たといっても過言じゃないらしい。

そこまで言うならそーとー美味しいに決まっている。すごく楽しみになってきたぞ!!

昨日実は「県プロ」さんは食べに行ったらしいのだが、間違えて隣の店に入ってしまって食べれなかったらしい。なんだそりゃ。

しかし行ってみたら、なんと「今日、明日休み」の張り紙が。

こんなときに限って連休かよ。

しょうがないので、近くのパスタやピザの店に行く。

しかし僕のなかで、もう頭の中はそのハンバーグしかなかったので正直パスタやピザの味は美味しいとは思えなかった。

聞いてはいないが、もしかしたら「県プロ」さんのがその気持ちは大きかったんではないだろうか。

とても残念だ。




色々話したが「県プロ」さんはどーやら僕のことを勘違いしたイメージで見ているらしい。

だけど僕はそんな性格ではない。

「じゃあ素をだして。」と言われたが、それは出来なさそうだ。

「県プロ」さんはやはり僕より上の立場。自分より下や同等の立場なら、楽に接して素を出すことはできる。それにやはり僕の最大の欠点、「人見知り」が特に素の自分を出さないようにしているんだろうな。

だからずっと「県プロ」さんに気を使いっぱなし。

今まで僕は目上の立場の人とこんな仲良く接したことはなかったかもしれない。

理由は簡単。

疲れるからだ。

しかしこの「県プロ」さんは気は使うものの、あんま疲れない。

それはこの「県プロ」さんの、性格のおかげなのかな。

僕とは真逆の「人を寄せ付ける」優しいオーラが出ている。

羨ましい限りだ。

けどそのおかげで、最初とても不安でしょうがなかった、二人での旅もなかなか楽しかった。

やっぱ人によって性格は変わるのかな。

不思議だぞ、「県プロ」さん。




寝る前に天気予報を見たら、どーやら明日も晴れではないらしい。

黒部に太陽はいつ現れるのか・・・。




しかし、それより今は違うことで頭がいっぱいだ・・・。




あのハンバーグ食べたかったな・・・。