DIARY

DIARY

前の日          2009年7月17日(金)           次の日

天気体調気分出費
 晴れ   普通   普通   \4120 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 洞爺湖噴水広場   狩勝高原キャンプ場   307km  12004km 

93日目・北海道(洞爺湖→室蘭→帯広) 〜日本一周チャリダー〜

久々にゆっくり8時半過ぎまで寝てしまった。

なんだかんだ、この数日寝不足で疲れていたのもあったんだろうが、それよりも朝、車内がサウナ状態にならないことが一番この時間まで爆睡してしまった理由だろう。

昨夜寝る時も車内はかるく寒いくらい。

けど寒いのが好きな僕にとっては、とても寝心地がよかった。




そして、カーテンを外し、外の空気を取り入れるため窓開けたら、「お目覚めですか?」とおじさんに話しかけられた。

「北海道は涼しいので寝過ぎました。」と話していたとき、フッと思いだした。

あっ、この光景夢で見たかも!!

正夢か!?

もしこれが本当の正夢なら、このあと「どこからきたの?」と聞かれ、僕の生まれた街を言うと、たしかその街に友達がいるとか言うんだよ。

すると、「どこからきたの?」、と。

おっ!?

すぐに生まれた街を言ったら・・・。

昨日まで「○○(僕の故郷)からきた人と飲んでいたんだよ。今ニセコのほうに行ってると思うよ。」






キターーー!!






友達ではなかったがやっぱり、僕の地元の人を知っていた。

正夢ってすげーなー!!

でも、たまにこーいうことある。不思議だー!!




そのあと、日光からきたご夫婦と仙台からきたご夫婦に話しかけられ、日光からきたご夫婦は、僕のこの車を函館山で見たらしい。

まじか!?あの霧が凄かったときか!!

凄いな!!意外なとこで会っていたんだなー!!

やっぱこの後の日本一周中つけてよかったかも。

洞爺湖

結局10時近くに昭和新山にむけ出発。

今日は天気がよくて気持ちがいい!!

途中ヒマワリ畑があったので、車を停めて、写真を撮りまくる!!

なんか北海道っぽいぞ!!

ヒマワリ畑

そのヒマワリ畑を夢中になって撮っていたら・・・。











ズボッ。











ん!?











ズボッズボッ。











んん!?











「ずぼずぼ?!」











違和感感じたので足元見てみた。





















ずぼずぼ









・・・。











・・・なんだこれ。












どーやら、最近の雨のせいかヒマワリの周りはクソ柔らかくなっており、埋まってしまったわけだ。




・・・。




まぁでもいい。僕はこれくらいではへこたれない。

なんたって今日は天気がいいのだ!!

こんな晴天の下、靴が汚れたからって気にしてられるか。

そんな野性的な僕は昭和新山をパシャってすぐにコインランドリーを探した。

落ちなくなってしまったのだ。

昭和新山

そして野生の勘が働いたのか簡単にコインランドリーを発見した。

ココだけかもしれないけど、北海道のコインランドリーって店員のお姉さんが入れてくれるんだね。まぁ自分でやるって断ったけど。

僕は洗濯だけだけど、乾燥機もかける人は、お姉さんがやってくれるみたいね。

便利なコインランドリーだ!!




そして時間になって出してみると、綺麗にはなったがやはり完全には白く戻らなかった。ちくしょー!!

ぴかぴか?!

その後僕はすぐ近くの地球岬に向かった。

実は僕は北海道は初めてではない。昔子供のときに一度だけ訪れたことがある。

けど訪れたといっても正直ほとんど記憶はない。どこに行ったとか、なにをしたとかも。

けど唯一この地球岬というのだけは覚えている。

もちろん景色は覚えていないが、名前だけ。

子供心に凄い名前の岬だなーって思っていた。

だから唯一知っているこの場所だけは見ておきたかった。

水平線で地球が丸く見えるらしい。

地球岬に着くすぐ手前の崖からイルカの群れが見えた。ちょっと遠くて写真じゃ分からなかったが隣にいた人たちも言っていた。




そして駐車場に車を停め、展望台まで歩いて行く。

おぉぉー!!すげー!!

確かに水平線が綺麗だ!!180°邪魔をするものがなにもない。

けどこんなとこだったっけ!?

着いても昔の記憶は蘇らなかった。

まぁいいや。多分完璧に消えてしまったんだろう。

今日またしっかり脳裏に焼き付けておけばいいことだ。

しかし、気持ちがいいな。個人的に展望台より、そのすぐ階段したからの画のがよかった。うっすらと函館市とかの半島が見えた。

地球岬

駐車場に着くとメールが。

なに!?明日の夜ダメなのか!?

その次の日もダメらしい。

じゃあ3日後かぁー、3日後はなんかきついなぁー・・・。

うーん・・・悩む・・・。




色々考えた末、結果今日行くことに!!

行っちゃえ、行っちゃえ!!

実は日本一周チャリダーに会う約束をしていたのだ。

そのチャリダーは今帯広でバイトをしているらしく帯広まで会いに行くことになっていた。

帯広まで約250キロ。時間は約7時間くらい・・・遠いなぁ。

まぁでも彼がバイト終わるの遅いからゆっくり行こうではないか。




そこからはずっと移動。途中道の駅の温泉に入ったが、それ以外はとにかく移動。

ってか本当に北海道の道ってすごいなー!!

だって40kmくらい走って一度も信号とか標識とか、その他のものでも止まらなかった。

ってか多分信号ひとつもなかった気が・・・。

で、唯一あった信号でたまたま停まってしまった。

もしあの信号にも引っかからなければ50km以上ノンストップで走れたよ。

信じられない・・・。

まじ、でっかいどうだ・・・。

広い

あと、やっぱ本当に北海道は寒い。

洗濯もの乾かすから窓全開で走っていたけど、半袖じゃ寒くていられない。

真昼間でも気温はたしか18度だった。

あんま半袖の人がいなかった。

夕方

途中エゾ鹿に遭遇。けど残念ながら写真は撮れなかった。

陽が欠けると北海道の道は虫だらけ。

相棒が大変なことになってるぞ。




そしてどーにかこーにか彼が働いてる山奥のバイト先まで着いた。

バイトが終わるのが11時らしいから日記を書いたり時間を潰していた。

そしてようやく11時過ぎに彼から連絡がありさっそく会いに行ったのだが、実はたまたま今日はそのバイト先のすぐ横にあるキャンプ場で、そのバイトのメンバーみんなでバーベキューをやっているらしく、是非ご一緒にと誘われたのだ。




「関係ない僕が行っていいのか?」と思いながら近づいてみると・・・。

キャンプ場に普段あるはずないスピーカーから、激しい音楽がガンガンにかかっている。

よく見ると踊っている人もいる。




や、やべーとこに来ちまった・・・。




絶対みんな「クラブ」が好きな人たちの集まりに違いない・・・。

ホントは「クラブ」に行きたいんだろうが、ココにはないためしょうがなく音楽をガンガンし出して雰囲気を作っているんではないんだろうか。

手元を見るとみんなタバコを吸っている。

けど僕は思う。あれははたしてタバコなのか・・・!?

違う「草」なんじゃないのか・・・!?

変な煙のニオイがするぞ・・・!?

もしここで新参者の僕が現れたら、「よく来たな。」と「まずは駆けつけ3杯、ならぬ3本だ!!」と謎の「草」の煙を吸わされるんじゃないか・・・!?

それはまずい!!と思い、とりあえずチャリダーに電話をして「とても行きづらい雰囲気なんですけど・・・。」と伝えると、「じゃあとりあえず二人で話しましょう。」となった。

正直彼も初対面だ。もちろん周りのみなさんも初対面。そんななか僕が「いやーどうもどうも。」と入れるわけない。

とりあえず、彼だけは最初に友達になっておかねばならない。

「駆けつけ3本はやめてやりましょうよー。」と言ってくれる味方を作っておかねば・・・。




そして登場した彼の名は「おさかなくん」。

別に魚が大好きで大好きでこの名前になったわけではない。

顔が魚に似ているからというのでもない。

「魚魚魚ぉ〜(ギョギョギョォ〜)!!」というリアクションをするわけでもない。




けど彼の名はおさかなくん。理由は僕にもわからない。

そんなおさかなくんは、日本一周チャリダー。ある日どこからともなく僕のもとに飛んできた青年。

「いつか会えたら。」となっていたが実は僕は最初会う気はなかった。

なんでかって!?それは僕の性格はみなさんそろそろお分かりになっていると思うのでもう説明はしませんが。

それに、実は僕は北海道にきたら真っ先に「利尻島」と「礼文島」に行くはずだった。

そしてその二つの島に少し滞在して、その後ゆっくり北海道本島をまわろうかと思っていた。

だけどもおさかなくんは、8月1日には北海道を抜けて南下してしまう。

だから僕が最初に島に行ってしまったら会うことはできないので、おさかなくんに会うためだけに帯広に寄り道をしたのだ。

しかしなぜ、そこまでして人見知りの僕がそんな彼に会いにきたかと言うと。

理由はただ一つ。

実は彼とは日本一周に出た日が同じだったのだ。

なかなか会うことがない日本一周人。そんな同じ時期に日本一周をしている人がいること自体珍しいのに、彼とはなんと同じ日に出発したのだ。




あの僕が慌てて準備をした、あの日。

出発前にヒューズが切れて泣きそうになった、あの日。

濃霧につつまれ、とても不安だった初めて車中泊をした、あの日。


いろんなことを考えた、僕にとってはとても大事な大事な日。

そう、あの4月16日。

僕にとって、一生忘れられない日。けど彼にとってもそうなんではないだろうか。

そう思ったときにこれも何かの縁なのかと思い、会うことを決めた。

そして会ってみたら、先輩風吹かせて偉そうなこと言わせてもらうと、正直僕は一発で気にいった!!

今までこの旅で出会ってきた人たちはみんな年上。歳も上だし、旅人ランクも上。

だからここらで一回かわいい年下に会いたかったのだ。

函館のライダーハウスで「池っち」という大学生に会ってから年下続き。

いやーやっぱ年下って最高だね!!

なにより気を使わない。

おさかなくんと少し話しただけで、僕は「あっ、こいつとは仲良くなれそう。」とすごく感じた。

なんとなく「ふぃーりんぐ」つーの?それが僕はおさかなくんと合うととてもかんじた。




そんなかんじで仲良くなり、ついにあのおさかなくんのバイトメンバーのバーべキューに参加することに。ドキドキ。

あっ、おさかなくんに「駆けつけ3本はやめてやりましょうよー!!」をしっかり言ってよ。っていう裏工作するの忘れてた・・・。




しかし行ってみると、これがビックリするほどみんないい人!!

なんなんだ、このアットホームなかんじは!?誰ひとり嫌がることなく迎え入れてくれた。

しかもかなりこのバイトメンバーはワールドワイド(もじ)だ。

日本人は北海道以外の日本各地からきた人たち、外国の方は、韓国、インドネシア、・・・他は忘れちった。

まぁ他にも色々な国からきている人たちばかり。

もちろん、踊りを強要されたりすることもなく、クラブミュージック談義をするわけでもなく、皆さんが吸っているのはちゃんとした「たばこ」ってことも分かりひと安心した。

変な煙のニオイは「蚊取り線香」をいっぱい焚いていたこともわかった。

そんなかんじで集まった皆さんだから地元意識とかはなく、すごくウエルカムなのだ。ありがたい。

しかも皆さん結構旅経験豊富で、特に世界の色んなとこを何年も放浪されたかたのは話は僕にとってすごく興味深かった!!

本物の旅人だった。

そんなかんじで、僕もバーべキューに参加させていただき、美味しい肉にありつく。

にく

そーいえばと思い僕が「北海道って本当に熊っているんですか?」と聞いてみた。

するとさっきまで笑顔だったみんなの顔が真剣(まじ)になり、「いるよ。」と言われた。

多分今いるすぐ裏の山にもいるという。

だからあんな大きな音で音楽をガンガンにかけていたんだ。

決してクラブに行きたくてかけていたわけではない。

とにかく、熊は危ないらしい。まじで危ないらしい。もう一回だけ言っておこう。






熊は危険らしい!!いやっほう!!






けど僕は思う。僕の拳は「はじめの一歩」の鷹村より強力だ。

だから僕は熊の眉間に一発でも入れられれば、奴を確実に倒すことができると思う。

だから是非会ってみたいものだ。

来いっ、熊!!




僕が車に乗っているときに・・・。




でも皆さん本当にいい人たちだった。

とてもいい出会いだった!!

そして僕は思った。






ここでバイトしてー!!