DIARY

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前の日          2009年8月25日(火)           次の日

天気体調気分出費
 快晴   普通   普通   \0 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 Jさん宅   Jさん宅   0km  12804km 

132日目・北海道(利尻島) 〜昆布バイト34日目〜

口頭一番にだけど、今日ずっと疑問に思って考えていたことがある。











「サラダせんべい」の「サラダ」ってナニ!?











何故「サラダ」??

それは味!?形!?におい!?またはほかのこと!?

いったいなんなんだ!?

今まで何の疑問も持たなかったけど、今日3時のいっぷくの時間に出てきて、気になってしまい、気になってしまい大変だった。

けど一番近いのは「味」なのかな。




だけどそもそも「サラダ味」ってナニ・・・!?

どんな味!?

サラダ=野菜。

つまり葉っぱの味・・・!?




・・・全然違くねぇ!?




どう考えてもあれは塩味だろう。




あー気になる。

しかし仕事中。調べることはできない。だから今日僕は色々考えた。なぜサラダせんべいという名になったかを。

ここからは僕の今日考えた予想。




予想1・サラダせんべいの「サラダ」とは、サラダ油を使っているから「サラダせんべい」。




その昔Aという赤ちゃんが哺乳瓶と勘違いしてサラダ油の瓶を飲んでしまい、まずくて吐き出した、そのサラダ油がたまたませんべいにかかったことからこの名がついた。




予想2。サラダせんべいの「サラダ」とはお皿のような形をしているから「サラダせんべい」。




その昔このせんべいのネーミングを決めていたときに、せんべいの形の話になり、A君が「おぼんだ!!」といい、B君が「皿だ!!」と譲らず、ケンカになり、結果A君のが腕力が強くて「おぼんせんべい」に決まった。しかしその夜B君の家にA君とそのA君の親父が謝りにきた。その結果B君の「皿だせんべい」に決まった。

しかしこれには裏があり、実はA君のオヤジはB君のオヤジがここらへんの有名な代議士で、よくお世話になっている立場なのでその関係が悪化しないようにと社会的立場を気にして無理やりA君を連れて謝りに行ったらしい。

しかしこの話には後日談があり、その日からA君はオヤジに対する不信感が強まって非行の道へ走るのであった・・・。




予想3。サラダせんべいの「サラダ」とはサラという少女の名前からつけたから「サラダせんべい」。




その昔A君という街中にその名を轟かす不良がいた。。

不良になった理由は父親への不信感だとか噂はあるが定かではない。

Aは毎日のように、「ケンカ」、「ドラッグ」、「ロックンロール」、「理不尽な暴力」と悪の限りをつくした。

たまに行った学校でもその素行の悪さは変わらず「ケンカ」、「いじめ」、「校内暴力」、「イタ電」、「早弁」、「ノコ勉」を繰り返し父、母、先生、A君の周りの大人たちはほとほと困り果てていた。

そんなある日Aくんは唯一の理解者のおばーちゃんの編み物に使う毛糸を買いに¥1000片手にウキウキ気分のスキップで手芸屋さんに向かっていた。

手芸屋さんにつき毛糸を選ぶA君。実は毛糸の色はおばあちゃんから「Aちゃんの好きな色でいいよ〜。」と言われていたのである。

「やっぱ赤だよな。赤でしょ。」と嬉しさと楽しさから自然とテンションがあがるA君。

そのときふっと外を見ると一人の髪の長い少女が走っている。何かから怯えて逃げているようだ。その後ろを見るといかにも悪そうなサングラスをかけたチンピラ風の男が追いかけている。

だけど少女の体力はつき、あとから追ってきたチンピラに捕まった。

暴れる少女。押さえつけるチンピラ。

そのときチンピラが吹っ飛んだ。やったのはA君。

チンピラは頭を打ちその場で気絶した。

少女の顔を見るなりA君は叫んだ。

「逃げろ!!」

「でもこれじゃあなたが・・・。」

「オレのことはどーだっていいから早く逃げろ!!」

Aくんの気迫に押され走りだす少女。

「ちっ、この俺が人助けなんてしちまった。」とボヤキながらA君もその場を去ろうとしたとき、さっきの少女が戻ってきた。

「一緒に逃げよっ。」

「い、いや、オレは一人で逃げ・・・。」

その瞬間少女はA君の手を掴み走りだした。

A君は人形のように力なく彼女に引っ張られて走った。

そのときのA君の頬はさっき選んでいた毛糸より赤かった・・・。




河原の土手沿いに腰をおろす二人。

「さっきはありがと。」

「い、いや、別に。お礼なんて・・・。」

「あっ、あなたのお名前はなんていうの!?」

「オ、オレの名前!?」

Aは恥ずかしそうに答えた。

「オ、オレの名前は『ヤス』。『田宮・A・ヤス』だ。」

「そう。田宮・A・ヤスか。素敵な名前ね。私の名前は『サラ』。『皿田サラ』。よろしくね。

「よ、よろしく。」

「田宮・A・ヤスは夢はあるの?」

「えっ!?夢!?夢かぁ・・・。今はとくに・・・。」いきなりの質問で驚くA・ヤス。

「高校はどちら?」

「高校は私立米千学園に。」

「そ、そう・・・。」それを聞いて少し驚いた表情をしたサラ。

「あっ、こんな時間。もうわたし行かなくちゃ。」腕時計で時間を確認する。

「えっ、もう・・・!?」残念そうなA・ヤス。

「サヨナラ。田宮・A・ヤス。」

そう言って去るサラ。A・ヤスはサラの後ろ姿を見た後、サラとつないだ手をじっと見ていた。

「サラかぁ・・・。」サラが最後不機嫌そうに見えたのか少し不安になったA・ヤス。

しかしこのときA・ヤスに新たな感情が生まれた。そう恋という名の感情が。

しかしそれと同時にA・ヤスは落ち込んだ。

サラの容姿は完璧でスタイルも抜群。

「自分とは釣り合わない・・・。」好きになっていく気持ちとは裏腹にそんな思いが余計A・ヤスを苦しめたのだった。




ある日A・ヤスはいつもの如くおばーちゃんに頼まれた毛糸を買いに街に出ていた。

A・ヤスは手芸屋の近くのコンビニで同じクラスの力也を見つけた。なにやら待ち合わせをしているようだ。

A・ヤスは力也が苦手だった。

力也の家は金持ちで、成金の息子ほどたちが悪いのはいない。なにかと父親の名前を盾にして自慢ばかりするようなやつだったのだ。

A・ヤスは気付かないふりをして通り過ぎようとした。けどその瞬間ヤスの目に衝撃的な光景が飛び込んできた。

力也の待ち合わせの相手とは、あのサラだったのだ。

これにはA・ヤスは自分の目を疑った。

「ま、まじかよ・・・。」ボー然と立ち尽くすA・ヤス。

しかしそのときちょうど店から出てきた力也と目が合ってしまった。

「よう、A・ヤス。元気か!?」

A・ヤスは力也の話なんかよりサラのことしか頭になかった。

そのときコンビニから出てきたサラとついに目が合ってしまった。

「あっ・・・!?」

お互い目を合わせたまま沈黙が続く。

そこに割って入ったのが力也だった。

「A・ヤスこれオレの彼女だ。」

「・・・どうもはじめまして。」サラの態度はやはり冷たかった。

「な、なぜ・・・!?」未だ困惑気味のA・ヤス。

サラはため息をついて答えた。

「私夢も希望もない男に興味はないの。さよなら。」

「そ、そんな・・・。」ショックで動揺を隠しきれないA・ヤス。

それにようやく勘付いた力也。

「ははぁん。そーいうことか。A・ヤス。お前じゃこの女は無理だ。お前もお前の親父と一緒で情けねーなー!?ハハハッ。」

この神経を逆なでするような力也の言葉にA・ヤスはキレた。

「り、力也ぁ!!細骨・B・力也ぁー!!テメェー!!」A・ヤスは力也を殴りかかろうとした。

しかし小さいころのトラウマが脳裏をよぎった。

小さいころも似たようなことがあり殴って、しまい力也を殴ってしまったのだ。

殴ってしまったといってもA・ヤスももちろん殴られた。ただのケンカだったのだ。すこしだけA・ヤスのが力があっただけでどっちが勝った負けたというのはなかった。

ケンカ両成敗だ。しかしその夜このことを知ったA・ヤスの親父が理由も何も聞かず半ば強引に力也の自宅に謝りに行き、一方的にA・ヤスだけが悪いという形でこのケンカを終わらせた。

しかしこのケンカの原因は実は力也がA・ヤスの親父の悪口を言ってそれにA・ヤスが我慢出来ず手を出してしまったのだった。

A・ヤスの親父はしがないせんべい屋を切り盛りしていた。

力也はそのことをバカにしてきた。

A・ヤスは当時そんな短気な性格ではなかった。だけど親父のせんべいだけはバカにされ黙っていられなかったのだ。

暴力ではなにも解決しないと分かっていたのだ。分かっていたけどつい怒りを暴力という形で発散してしまっていたのだ。

それを思い出しA・ヤスは殴りそうになった右手をグッとこらえた。

そしてサラのほうを見て寂しげな表情をしてA・ヤスはその場を立ち去った。




数日後A・ヤスは居酒屋でくさっていた。

ここは高校生のA・ヤスを普通に店に入れてくれる唯一の店。

しかしA・ヤスが飲んでいるのはアップルジュース。

もう、A・ヤスは酒だろうがジュースだろうが関係ない。

「ちょっとお客さん飲み過ぎよー。」ママが酒を飲んでいないのに寄っているA・ヤスを心配している。

「うるせー、もう1杯もっでこい。うぃー・・・。」呂律が回らなくなってきたA・ヤス。

「そんな落ち込むのは分かるけど・・・けどあのサラちゃんだって大変らしいわよ。」

「・・・えぇ!?なにが、なにがよぉー!?」

「サラちゃんち貧乏で借金まみれらしく、ずーっと借金取りに追われていたんだって。でもそれを助けてくれたのが、その細骨さんらしいのよ。」




「えっ・・・!?まじかよ!?」衝撃的な事実を知ったA・ヤス。




実はママの言うとおりだった。

サラの家は貧乏で借金まみれ。もともとサラに行為を抱いていたB・力也がオヤジに頼みサラの家に借金を肩代わりしたのだ。

その結果サラはB・力也に対して何もいうことができなくなってしまった。

いや、もちろんサラはB・力也のことを好きではない。

実はサラはA・ヤスに好意を抱いていたのだ。

だけどサラもサラの父親に「細骨さんとこのおぼっちゃまに粗相だけは絶対にしてはならないぞ!!」と強く言われていたのである。

だからA・ヤスの高校を聞いたときサラは元気をなくしたのだ。

家の現状を知っているだけにこの父の言葉に反発することはできなかった。




それを聞いたA・ヤスは決心する。

サラはオレが助ける・・・!!

サラはオレが助ける・・・!!









それから10年後A・ヤスは新商品を開発していた。

親父の後を継いでしがないせんべい屋は今ではそこそこ大きな会社にまで成長していた。

そしてついにA・ヤスにとっても念願だった社運をかけた新商品が完成した。




「社長ネーミングはどーします?」

「ネーミングは考えてある。」

「そのネーミングとは!?」

「サラだ。」

「えっ!?」






「サラダせんべいだ。」









「サラを助ける。」

10年たった今でもA・ヤスの口癖だった。
















ということで訳分からなくなったが、本当のサラダせんべいの名前の由来を調べたら、サラダせんべいの「サラダ」は、「サラダ油」のことなんだって。

サラダ油をからめたせんべいだったんだ。

昭和30年代半ばただの「塩味」とするより、「サラダ味」とするほうがこの時代おしゃれではないかということで名づけられたらしい。

なるほどね。








ってオシャレか!?






まぁとりあえず予想1が正解(みたいなもん)だ。











そして利尻の夜景は綺麗だ・・・。






って関係ないって!?

夜景