| 天気 | 体調 | 気分 | 出費 |
|---|---|---|---|
| 晴れ | 普通 | 寂しいぞ | \6440 |
| 出発地 | 終着地 | 走行距離 | 走行距離(合計) |
| Jさん宅 | ファミリーキャンプ場ゆ〜に | 84km | 12900km |
３時半にすんなり目が覚める。
前だったら３時半に起きて登山するなんて辛く辛くて考えられなかったんだろうけど、昆布バイトのおかげでそこまで辛くなかった。
下に降りると父さん、母さんはいつもどうり起きている。
コーヒーを頂き目を覚ます。
そして母さんが作ってくれたおにぎりを持って、いざ出発。
出る時に父さんに「今日は雲ひとつかかってない！！いい日に登るな。」と言われた。
辺りはまだ真っ暗。
しかし利尻山のシルエットは分かる。
おぉ、確かに今日はよさそうだ。雲がかかってない。
昨日の写真でもそうだが、この山は本当にいつも雲がかかっている。
どんなに晴れていても、山にはいつも雲がかかっている。
１ヵ月以上いてそのうち８割くらいは雲かかっているんじゃないかな。
地元の人も「あの山はとにかく恥ずかしがり屋。」と言っている。観光客がせっかく数日きても、山の姿を見れずに帰る人は多いらしい。
現に僕もこの島に来て最初みんなに、よく「まだ山の全部見たことない。」と言っていた。
それが今日たまたま僕が登る日にこの様子。ついてるな。
駐車場につき時間を確認して、出発だ。
まだまだ暗い山道を歩く。
足元見えずらいから気をつけなければ。
この山はみんな１０時間みたほうがいいという。
ちなみに僕はこの山みたいに「日本百名山」とかにはいるくらいのちゃんとした登山未経験だ。
だから足もともこんなかんじ。
つるっつるの街歩きようのスニーカー。
登山経験者がこれを見たら「山をなめるな！！」と言いたくなるかもしれない。
まぁ確かにそのとおり。
でもなめてはいない。無理しない程度に頑張るつもりだ。
だけどもどの人に聞いても若いから全然いけるよ。と言われた。
じゃ若さでこのこのつるっつるはどーにか補います。
少したつと陽が出てきて暑くなる。寒いもんかと思い着こんできたがやはり今日はいい天気になりそうだ。
しかし山登りってけっこう辛いね。
４合目から５合目、またはその次と、間がけっこうあいている。
まだ次の○合目までつかないのか！？とずっと思っていた。見過ごしたかとさえ思った。
だけども道には一瞬ゴミかと勘違いしてしまいそうな、ピンク色のテープが目印にあり、道は間違えなくてすみそうだ。
写真をパシャパシャしながら歩く。
気付けばようやく８合目まできた。
山頂まであと少しだ。この凄い景色で気合いが入る。
そしたら後ろから一人の青年が。
少し話して先にいってもらう。
僕は遅いので後ろから追われるのは嫌なので。
そしてどーにか最後の９合目まで着いた。
しかしこのときには僕の体には大きな異変が。
実は８合目あたりからすごく痛くなってきたのだ。
道が悪く、そして慣れない登山。どーしても利き足の右足ばっか力を入れて使っていたみたいだ。
足を曲げることが出来ないくらい痛い・・・。
しかもこの９合目から、眼で見ても分かるくらいの急勾配。
無理はいけない、と分かっていたが、やはりどーしても目の前に頂上があると行きたくなる。
幸い左足はなんともない。
だから９合目からは左足を軸に登って行くことに。
実は今まで休憩という休憩はほとんどとらずにきた。
そんなんだから９合目で初めて少し休んだ。
今までもゆっくり登ってきたが、こっからはもっともっとゆっくり行こう。
よし、ここからが正念場だ！！行こうか！！
しかし予想以上に９合目からは辛く、道もとにかく悪い。
毎年毎年この道は悪くなってけが人が続出してるみたいだ。だから多分この悪くなった道を補修しようといたるところに機材がおいてある。
ってか早く補修してほしかったよ。
うおー辛い、痛い！！しかも道は最悪。超滑る！！
こっからは手をついてほぼ四つん這いみたいな体勢で登っていた。
登山ってこんなんなの！？軽くロッククライミングみたいなんだけど。
ゆっくりゆっくり、一歩一歩着実にそして確実に登った。
そしたらついにこの看板が・・・。
ってことで・・・。
そこには想像を絶するもの凄い景色が・・・。
サハリンはよく分からなかったが、礼文や北海道本土の稚内とかまで見渡せた。
でも本当に思う。なかなか晴れない山にたまたま快晴の日に登れて、本当によかった。
最後にこんな凄い御褒美をもらったかんじだ！！
結局１時間くらい山頂にいた。
帰りは何度も浮き石に足を取られ思いっきり滑ってこけた。そのコケっぷりは見事なもんだと自分自身で思ってしまうほど。
「コケプロ」か！？
いや、さすがにそれは違うな・・・。
どっちかと言うと普段は「コケなプロ」だ。
そう、「コケなプロ」。
そんなんだから、どんどん怪我が増えていき、あまりにも辛いので痛み止めの薬を飲むことに。
そして、少しづつその薬の効果が出てきて、帰りはわりとスムーズに帰れた。
結局登り４時間２０分。降り３時間２０分だった。まぁ山頂での休みも入れて約９時間の登山だった。
はじめてのちゃんとした登山。すごく楽しかった。
利尻富士やるじゃん、まじで。
無事下山して駐車場まで行き走りだすとメールがきた。
メールの相手は長野で会ったコロッケ大好きの「コロ助姉さん」だった。（６月３０日参照）
彼女はようやく旅の終わりで北海道まで戻ってきて、ずっと隣の礼文にいたらしい。
そして僕は明日ついにこの利尻を出て礼文に行くと話したら、なぜかわざわざ利尻まできて、明日一緒に礼文まで行くらしい。
・・・なぜ！？
わざわざ迎えに来てくれたの・・・！？
オレそんなフェリーも乗れないようなガキじゃないぞ・・・。
かれこれこの旅で5回も乗っている、フェリプロだぞ・・・。
まぁいいや。奴の考えていることは分からないってことで、とりあえず向かいに行く。
コロ助姉さんは相変わらず落ち着いた大人のテンションだった。変わらないな。
そして実は僕はまだこの島に来て一度も「島一周」をしたことなかったので、コロ助姉さんを連れて一緒に行くことに。
島を一周して分かったことは、この島にはセイコーマートが実は３つあったってことだ。
２つしかないと思っていたが実はもうひとつあった。やるじゃん利尻！！
そして久々のオタトマリ沼につく。
ちょっと雲がかかっていたけど１ヵ月前とは全然違う景色。ちゃんと利尻富士あるんだね。（７月２２日参照）
「白い恋人」のパッケージに使われた場所だ。
そのあとそこの名物の万年雪ソフトを食べた。疲れた体には甘いものは最高だな。
ってか甘いもの本当に食えるように変わったなぁ。
自分自身にお土産でずっと欲しかった「利尻島」って書いてあるTシャツを買った。
そして一度コロ姉を近くの図書館に降ろして、僕は一度家に戻る。
そして風呂に入り、部屋を片付けてついにお別れだ。
ちょうどみんなが仕事終わる時間だったので、みんなに挨拶できた。
もちろんいつかまたここに遊びにくる。
だけどももしかしたらこの中にもう２度と会わないかなと思う人がいるかと思うと、すっげー寂しくなる。
だからそうならないように皆さんお元気で！！
オレも無事旅を終えてまた遊びにくる！！
必ず！！
そしてみんながいなくなった後最後に父さん、母さんと３人で写真を撮った。
昆布干しに興味があってやってきた利尻島。
最初来るのが遅すぎて見つけることが全然出来なかった。
しかし島の人の温かさで念願の昆布干しをすることになった。
けど紹介された先は、僕が想像してたものと全然違く、完全住み込みで休みナシのバイトだった。
てっきり昆布干すのと回収だけかと思い、あいてる時間で島を観光しようとしたのにかなりの計算がくるった。
だから最初は何度も嫌になった。
仕事が辛いとかではまったくなく、自由がないのが辛かった。
なんのために旅をしてる。
なんのために仕事を一生懸命して少ない貯金を貯め旅に出た。
それは自由が欲しかったからだろ！？
何度も何度もそれを考えた。
だけど時間がたって行くにつれ、仕事の楽しさも分かった。
最高の仲間にも出会った。
島の人の優しさにも感動した。
やっぱり人間わがまままだけど終わってみたら、「本当にやってよかった。」と心の底から思う。
海なし県の栃木県人の僕にはなかなか出来ない昆布バイト。
昆布バイトっていっても漁師の家だから、こんな長い時間海の近くで過ごしたのも初めてだった。
昆布漁師の家で住み込みで働ければどんな仕事だってできるとみんなに言われた。
すべてをひっくるめてホント楽しかった！！
他のバイトの人と違ってちょっと特殊な入り方だったけど、温かく向かい入れてくれた父さん母さんに本当に感謝、感謝です。
最後の別れに僕はたいしたことは言えなかった。
ってか言わなかった。
「ありがとうございました。」と「また会おう。」の二言だけ言って頭を下げ慌てて車にのりこんだ。
これ以上いると、これ以上話すと笑顔でいられなくなりそうだった。
本当に本当にいい出会いだった！！
心の底からそう思う。
寂しい気持ちをぐっとこらえてコロ助姉さんを迎えに行った。
今日は一番最初に利尻にきたときに泊まったキャンプ場に泊まる予定。
実はこの管理人のおっちゃんにもお世話になってしまい、終わったらまた泊まりくると約束していたのだ。
おっちゃんも僕のことを覚えていてくれてなんだか前会った時より感じのいい人になっていた。
ってか僕がこの島に慣れて、島の人と話せるようになったからかな。
そーいえばもう一つ僕のことを覚えていてくれた人が。
自炊の食材を買いにセイコーマートに寄ったとき、一番最初に昆布バイトを親身になって紹介してくれたお姉さんがたまたまいたのだ。
話しかけたら覚えてくれていた。ってかまだいたのって思っただろうな。
けど最後の最後でこーやってまた会えてよかった。
昨日のKさんじゃないけど、なんだろ。会いたいと思ったら会える能力が僕にはあるみたいだ。
そしてキャンプ場でコロ助姉さんと一緒にきたという人と３人で飯を食べ、今日は早めに寝ることに。
テントはコロ姉に貸したから久々の車中泊。
携帯でメールしようとしたらたった「３文字」しか打てなくて速攻で爆睡してた。
そーいや今日で８月が終わり。たまたまこの自分のホームページを今日見たらトップページのアクセスが１００００を超えていた。
パソコンに詳しくないからこの「１００００」が凄いか凄くないかなんて分からないけど、色んな人がこのHPを１００００回クリックして覗いてくれたかと思うと、凄いことだなと思う。
最初は友達だけにしか知らせていなかったHPだけど今では少しだけ友達以外の人も覗いてくれているのだと思う。（たぶん・・・。）
そう思うとこんなくだらない日記だけど、皆さんの「楽しみ」や「暇つぶし」くらいにはなっているのかな。
もしそうならやはり頑張って旅を楽しまないと。
そしてそれを日記に綴らなくてはだ。
とりあえず、明日ついに利尻を出ます。
旅再開です。