天気 | 体調 | 気分 | 出費 |
---|---|---|---|
晴⇔雨 | 普通 | 普通 | \3050 |
出発地 | 終着地 | 走行距離 | 走行距離(合計) |
道の駅あさひかわ | 友人宅 | 213km | 17282km |
どうも。昨夜買ったばっかのビール6本を一夜で全部飲んでしまった僕です。
たった一日で全部飲むなんてもったいない。と言いたくなる人もいるだろう。
そのとおりだ。
だけど実際一番それを言いたいのは今朝の僕自身だ。
朝起きてビールの空き缶が6本並べてあるとぞっとする。
そんなんだから今日は久々の寝坊の8時半起き。
外に出ると道の駅は久々の大盛況。
どーやらこの道の駅は「地場産業センター」と一緒になっているので、3連休の真ん中の今日はどーやら、バザーかフリーマーケットをやっているらしい。
急いで用意して出たかったのだが、まだ昨日の日記を書き終えていなかったため、とりあえず端に移動して日記作成。
そしてなんだかんだ出たのが昼前。
今日向かうとこは夕張市だ。
ってか旭川から夕張ってけっこう遠いなー。
途中29.2キロの日本一長い直線区間があるR12を通った。
正直そんな驚くほど長い直線だとは思わなかった。
北海道の道は基本だいたい長い直線なので、気付いたら直線終わっていたってかんじだった。
たいしたこたはなかった。
そんなんじゃいつまでたってもひとケタ国道にはなれないぞ。
ようやく夕張についたのは2時半すぎ。連休で道が混んでいるせいか、けっこうかかったなー。
夕張についてまず紹介したいのがこれだ。
今は御当地ブームの先駆けとなったふるさと愛あふれるマスコットがいっぱいいる。
この日記のも出てきたことある奈良の「せんとくん」や滋賀県彦根市の「ひこにゃん」なんかはその代表みたいなものだ。
ちなみにこの夕張にもキャラクターがいる。
その名も「夕張夫妻」。
「夕張ふさい」
「夕張フサイ」。
そう。
皆さんご存じの方が多いと思いますが、この夕張市は2007年に財政再建団体に指定され事実上財政破綻したまちです。
市民への負債が増えている中、この逆行をあえて取り入れたこのキャラクター。
実は夕張市は日本で一番離婚件数の少ない市であるため、この「夫妻」と「負債」をかけたなんとも素晴らしい自虐ネタ。
なんてナイスなネーミングなんだろう。僕はこーいうのは大好きだ。
やはり負債をかかえて貧乏なのか服も傷んでいて可哀想だ。
ちなみにこのキャラクター二人の座右の銘はこうだ。
素晴らしいではないか。
僕個人的に一言いわせてもらうと、「愛はあるけど金はない。」だとなんだか悲惨で笑えない。
けど「金はないけど愛はある。」だとなぜか微笑ましくなる。
意味はまったく同じなのに、言葉を逆にするだけでこうも聞きとるほうの印象を変える。
僕は「せんとくん」より「ひこにゃん」よりこの「夕張負債」が一番好きだ!!
まず僕はこの夕張で「のんきや」というラーメン屋に行った。
ここは以前にも出てきた東京の友達下世話な話が大好きな熊ちゃんおススメの店。
誰もいない狭い店内に入るとすぐ僕の後ろからカップルも入ってきた。
店員のおばちゃんは僕らが入るとすぐに「麺が残り3人分しかないから。」と店じまいで暖簾を店内に入れてしまった。
ちょうど最後のいいタイミングで入れたと思いラッキーだった。
さっそく僕とそのカップルの3人分を作ってもらうのだがカウンターしかない狭い店内なので目の前で調理を見ることができる。
でも一応おばちゃんは僕らに背を向けてつくるのだが、僕はおばちゃんが作っている脇の間から見てしまった。
3人分しかないはずの麺が、貯蔵箱に大量に保存されているのを・・・。
いや、あれは僕の聞き間違いだ。
残り3つしかないのは麺ではなくメンマなのではないだろうか。
多分そうだ。そうに違いない!!
が、おばちゃんの脇の間から見えてしまったのだ。
大量のメンマを・・・。
わかった。スープだ。スープに違いない。スープがなければラーメンを作ることは不可能だ。
が、これは隠すことなく目の前で大量のスープを器にいれている・・・。
・・・。
わ、わかった・・・。もうこれしかない。
チャーシューだ!!別にチャーシュー麺を頼んだ覚えはないが、こーいったラーメン屋の店主は頑固な人が多い。職人気質だ。
いくら普通のラーメンでもチャーシューが1枚のらないだけでも許せないのだろう。
だからちょうどチャーシューが残り3枚だったんだろう。
なんてラッキーなタイミングで入れたんだろう。
そんなことを考えているとついにラーメンが完成。
僕の目の前に出されたときおばちゃんが一言。
「最後だからチャーシューおまけしといたよ。」
・・・。
チャーシュー5枚も入っとるよ・・・。
おばちゃんはどーやらお疲れらしい。
ゆっくり休んでください・・・。
ちなみにこの店は違うライバル店のタオルを使用している。
器がデカイ!!
この夕張という街は「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」というのを開いている(もう終わった?)だけあって街は昔なつかしの映画の看板だらけだ。
ちなみにだらしない文字で「ゆうばりキネマ街道」と書かれた横にいるトラは、ただのトラではなく、マンガ家石ノ森章太郎によるデザインによるもので、シネマとタイガーを合わせたシネガーと呼ばれている。
ちょうどこのころから一時的に土砂降りに雨が降ってきた。
寒さのせいか一瞬ヒョウみたいのまで降ってきた。
だけど僕はこの夕張にきたら行きたい場所があったので、地図やらナビを使わずに探すことに。
それらを使わないほうが感動があると思ったのだ。
なかなか見つからないなーと思ったときに、さっき降っていた雨が徐々にやんできた。
そのとき光が差し込み、目の前に綺麗な虹が二つも現れた。
虹に見とれて慌てて車を停め写真を撮ると、なんと目の前に自分が行きたかった場所の看板があった。
なんか虹に場所を教えられたみたいだぞ。
そしてその看板の矢印の射すほうに相棒を走らせる。
そして駐車場につき、外に出ると・・・。
・・・。
もちろんいるわけないのだが、それを見つけた瞬間、おもわず後部座席で塞ぎこんでいる高倉健を呼ぼうとしてしまったくらいテンションがあがった。
そうここは山田洋二監督、高倉健主演の不朽の名作「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地だ。
黄色いハンカチは僕の帰りを待つかのように綺麗に風になびいていた。
ってそれくらい言わせてくれよ。
さっそく500円払ってなかに入る。
しかしこの中に入ってビックリ!!
ここに来た人はみんな黄色い紙に一言書いて行くのだが、幸福駅なんてこの場所に比べればかわいいもの。
いやーすごい!!
この映画でよく出てくる武田鉄也の愛車、真っ赤なファミリアも中に展示されている。
ちなみに武田鉄也はこの映画で運転するシーンがあるのだが、実はこの撮影時運転免許所を取得していなかったため、運転するシーンはトレーラーでけん引しながら撮影されたらしい。
もちろんこの黄色の紙のなかには関係ないことを書いたやつも多数ある。
とくにこれは書いた人を見てみたい、いや、なる前に一度お目にかかっておきたいくらいだ。
だけどこのなかでよく目についたのが「夕張頑張れ!!」という言葉だった。
至る所の紙にこの言葉は書かれていた。
ある意味一番、幸福せを願っているのはこの夕張市なのかもしれない。
奥に行くとちょっとだけダイジェストみたいなかんじで、映画の一部が見れた。
とても懐かしかった。
だけど僕は思う。この映画が日本でナンバー1のロードムービーだと思う。
結果なんて正直分かっているんだけど、何度見てもあのハンカチが見えた瞬間は必ず鳥肌がたち、ジーンとなる。
何度見てもいい。
そーいうのが名作と言われる所以なんだろうな。
帰ったらもう一回見たくなったぞ。
今夜はまた札幌にいる友達の掘りさん家にお世話になる。
今回はダラダラせずに一日だけだけど北海道を出る最後に会っておこうと思ったのだ。
そーいえばフッと思ったけど今って俗に言う「台風一過」なんじゃないの!?
北海道全然晴れてくれないんだけど。
なんだか台風自体も微妙だったからか、「台風一過」も微妙だ。
今日は日中の最高気温も9度だった。
全部雲を取って気温上げてくれー!!
寒いぞー!!
だけど家の中っていうのはほんと温かい。
家にいるってだけで幸せを感じる。
ただひとつだけ問題が・・・。
堀さんのいびきに関しては相変わらずの殺人級だ・・・。