DIARY

DIARY

前の日          2009年10月20日(火)           次の日

天気体調気分出費
 雨   寒い   楽しい   \550 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 道の駅つるた   道の駅ふかうら   129km  18605km 

188日目・青森 〜白神山地は最高なわけで〜

いつもそうだが、最近は日記を書くのが辛い。

周期的に日記を書くのが嫌になるのだ。

なんていうのか、書いていても楽しくないというか。

自分がこんなんだから、見てくれる人に旅の楽しさとかが伝わるのだろうか。

多分全然伝わっていないんじゃないかと思う。




だけど思った。

こんな辛い日記を書くのをあともう少しだと思う。

つまり旅を終えるのがあと少しということだ。

もう2度とパソコン持って充電に苦しみながら日記を毎日書いて半年以上ブラブラ旅をするなんて出来ないぞ。

ってかやりたくないぞ。

そー考えたら、少し気持ちが楽になってきた。




今やれていること。

今しか出来ないこと。




もしかしたらまた旅に出るかもしれない。

そんときはまた日記を書くかもしれない。

だけどもちろんそんなことは未定なのだが、ひとつだけ僕は決めていることがある。







そんときはブログで書くぜよ!!







さてそんなかんじで今朝もまず日記作成から始まる。いやっほう。

この道の駅のトイレはわりかし綺麗なほうなんだけど、やはり落書きはある。

でもなんで昔から公衆のトイレには落書きがあるのだろう。

日本全国旅をしてきたが、たいていどこの公衆トイレにも落書きがあった。

県民性とはほんとあると思う。

だから、あの県では当り前だが、あの県ではありえないとかよくある。

なかなか共通するというのはむずかしいものだ。

だがこの便所の落書きに関しては皆共通してる。




たいてい下ネタなんだ。




これはなんなのだ!?

たまには心を揺さぶる熱い詩とかが書いてあってもいいじゃないか。

なんでみんな下ネタなんだ!?




やはりこれは同一犯の犯行か!?

組織的犯行か!?

または僕みたいに一人旅しながら、落書きを書いているやつがいるのか!?

誰なんだ、その草の根運動みたいなことをしている奴は。

でも女子トイレはもちろん入ったことないから分からないが、女子のほうもやはり落書きはあるのか!?しかも下ネタなのか!?

とても気になる落書き事情。




でも街によくある落書きグラフィックと違って芸術的感覚で書いてるとは思えない。

出来ごころで書いちゃったみたいな。

あれが真剣に描いた絵なら芸術の才能はないと思う。

つまりトイレに寄って軽い気持ちで書いたんだろう。

だけど軽い気持ちでも肝心な「ペン」がないと書けない。

ってかみんな普段からペンなんて持ち歩いているのだろうか!?

みんなあまり持ってはいないと思う。

そうなるとやはり学生だろうか!?

いや、サラーりーマンもつねにペンは持っているはずだ。

たしかに子供では書けなそうな下ネタがたまにあったりする。

つまり営業途中でトイレに寄る。で、







「一筆入れちゃいましょうか。」







ってなかんじか!?

なにが一筆だ!!一筆なんて入れずに営業ひとつでも取ってこい!!と部長に叱ってほしいもんだ。

まぁ誰が書いたか分からないがトイレで落書き。人間の本能なんだろうか。




今日は世界遺産の白神山地に行きたいのだが、正直白神山地はブナがいっぱいあるってことしか僕は知らない。

だからまず世界遺産センターに行き情報を入手しに行く。

そこにいるお姉さんがとてもいい人で、色々教えてくれた。

白神山地以外も教えてくれて、明日の予定も少しできた。

とりあえず僕は暗門の滝を見に行くことに。

滝を見に行くのに徒歩往復約2時間らしく、途中ブナ林散策道の違った道もあるらしい。




細い山道を進み車を停めれる場所まで行くと、そこにはカラフルの雨具を着た、人。ヒト。ひと。

さすが世界遺産。こんな天気悪いときでも人は途切れないみたいだ。




さっそく僕も行こうとしたが、雨が凄い!!

傘さして森の中歩くの嫌だなーと思っていたら思い出した。

そーいえばレインコート持っているんだった。

富山で買ったあの980円のレインコート。(カッパじゃなくレインコート)

買っといてよかった。

あまりにも出番がなさ過ぎて何処にしまったかさえも忘れてしまったやつをようやく取りだし、いざ出発。




散策道に行ってすぐに、「暗門の滝」か「ブナ林」か分かれ道がある。

ブナ林を見たあとに滝も見ること出来るので、もちろん「ブナ」に行く。




だけど本当に今の時期きて正解だったかもしれない。

紅葉がもの凄い!!一面まっ黄色。

歩いていて、眩しいくらいの色とりどりの葉っぱたち。




輝いてから落ちる。




最後に僕たちに素晴らしいものを見せてくれる。

やっぱ自然って最高だな。

紅葉 紅葉

途中変な切り株があった。人面切り株だ。

なんかこいつディズニーのキャラで出てきそうだ。

切り株

雨のせいで地面もかなりひどい状態。

気をつけて歩いていたんだが、一ヶ所かなりぬかるんでいるとこがあり、そこをジャンプして飛び越えようとしたら、その着地地点が一番ぬかるんでいるというお粗末な結果になってしまった。




そんなんもあり、上半身だけレインコート着ているとはいえ、全身ビショビショなわけで・・・。

後々防水スプレーを持ってきていたことに気づいたわけで・・・。

だが、もうそれは後の祭りなわけで・・・。

なぜか純なわけで・・・。




だけどおかしなもんだ。

あんなに最初は濡れるのは嫌がっていたくせに、もうここまで全身ビショビショに濡れてしまうと、それはそれで気持ちよくなってくる。

濡れていくのに比例して楽しさやテンションも上がっていく。

雨いいかも。

落ち葉

ようやく川沿いの滝コースに合流したら、もの凄い人。

実はさっきの「ブナ」コースはまったく人がいなかったのだ。

山に僕一人だった。

みんな滝目的なんだ。ブナよかったのに。




ここからはずっと川沿いで、かなり細い道を雨で滑る中進んで行く。

でもなんだろう。こーいう道ってなぜか冒険みたいで楽しくなるのである。

冒険 冒険

そして雨が今日一番っていうくらい激しくなったとき、ようやく暗門の滝が姿を現した。







すっげぇー・・・。







ガイドさんが団体の観光客に説明していたんだけど、今日やここ最近の雨で滝の水量がいつもの2〜3倍になっているみたいだ。

以前僕は言ったと思うが、僕のなかで滝のよしわるしを決める基準は「水量」である。

どんなに落差があっても、どんなに形が綺麗でも水量が少なかったら正直いい滝には思えない。

逆に落差があまりなくても水がいっきに飛び出るような、ものすごい水量の滝だと、その迫力に圧倒されてしまう。

今日の滝はまさにそんなかんじ。

半端じゃない水量に圧倒されまくりである。

そのおかげで水しぶきで一面霧みたくなっている。

雨もものすごいわけで、滝壺に入っているかのようにかんじるほどだ。

今日はこの悪天候のせいであと二つの滝は残念ながら見ることはできないが、僕はこの滝を見れただけで十分だった。

森林浴もそうだが、今日はマイナスイオン浴びまくりなのである。

暗門の滝

引き返しているときに昼飯を食べていなかったので、かなりお腹が減ってきた。

そーいえばリンゴをもってきていることを思い出し、少し休んで食べることに。

なんか主食がほんとにリンゴになりつつある。

あんま数にすると恥ずかしいから言わないが(何故?)、今日一日でキティーちゃんの体重くらいは軽く食べている。




リンゴを食べているとおっちゃんに「ワイルドだねぇー」と話しかけられる。

頼んでもいないのに、その姿写真撮ってあげると言われ半ば強引にカメラを取られる。

なんだかリンゴをこんなとこで食べてるとこを写真に撮られるのは恥ずかしかったが、おっちゃんがいい人で面白かったのでよかった。ありがとー。

リンゴ

ようやく駐車場まで戻り、レインコートを脱ぐと・・・







服濡れとるよ・・・。







なんで濡れてんのさ・・・!?

上半身だけはレインコートのおかげで無事だと思っていたが、なぜかビショビショ。

おもいっきり水通しちゃってるし・・・。

とんだ980円の買い物をしてしまった。




出発しようとしたときに、ここには温泉があることを知りすぐさま、また駐車場に入れ、急いで温泉に飛び込む。(あっ、もちろん体洗ってからなわけで、そのぐらい寒かったってことを言いたかったわけで、なぜか純なわけで。)

雨に濡れて楽しかったとはいえ、この10度ちょいしかない中全身ビショビショで2時間以上いたら、手足のつま先まで冷え冷えである。

温泉につかった瞬間ほんとに「幸せ」をかんじた。




気付けばもう辺りは薄暗くなってきた。

さっさと今日の寝床に行くことに。




けどここから約2時間以上のドライブは久々にきつかったなー。

ずーっと山のなか。もちろん対向車なんてまったく。

しかも土砂降りの雨。

体はけっこう疲れている。

そーいう恐いのとかは強いほうだったけど、今日は久々にいろんな意味で恐かったなー。

でも、約2時間ぶりに、ようやく国道に出た瞬間の嬉しさといったら、言葉に表しようがない。

まただが、ほんとにあの瞬間だけ、いやっほうと「幸せ」をかんじた。




でも「幸せ」とはこういうことなんだろう。

さっきも言ったが「幸せ」とは何気ない、当り前の生活のなかにある。

温泉に入った瞬間とか、ようやく安心できる場所に辿りついたときとか、超お腹減っているときに食べたカップラーメンの一口目とか。

普段の生活ではあまり感じたり考えたりしないようなことでも旅にでると痛感させられる。

カップラーメンを食べた瞬間「幸せだー」と思う人は何人いるだろうか。

ちなみに旅出る前の僕はそんなこと一回も思ったことない。

「美味い」ならあるがカップラーメンを食べて「幸せ」をかんじたことは一切ない。

よく言うが当り前の生活ほど「幸せ」なことはないのだ。

このことは旅を終えても決して忘れてはいけないな。




今日は色々考えさせられた。

でもとても楽しかった。

それもこれも世界遺産の白神山地のおかげなんだろう。

いや、それだけじゃなく、雨やら温泉やら、「自然」のおかげなんだろう。




ってか今日の日記はちょっと真面目なわけで・・・。

けどそんな日もあってもいいわけで・・・。

また純なわけで・・・。







まぁいいや。










自然最っ高!!