天気 | 体調 | 気分 | 出費 |
---|---|---|---|
晴れ | 風邪気味 | 興奮 | \3660 |
出発地 | 終着地 | 走行距離 | 走行距離(合計) |
道の駅天童温泉 | 道の駅寒河江 | 117km | 19953km |
朝用意をすませ、道の駅をブラブラしているとここには足湯があるみたいでみんな朝からのんびり足湯につかっている。
ちょうど僕も足が冷えていたので足湯につかることに。
「あたたかい。本当にあたたかいわ。」
やべ。久々にマドンナB心の中で言ってしまった。
ってかマドンナBってみんな覚えているんかな?分かるんかな?
小学校の国語の教科書にたしか「命ということ」っていうような題の話に出てくるの。
うる覚えだけど、舞台はどっかの外国で子供たちが豚の解体を見に行って、みんな恐くて一歩引いて見てたのに、マドンナBが豚の腸とかに手を突っ込んでさっきの「あたたかい。本当にあたたかいわ。」っていう話。たしか主人公の「僕」がマドンナBに興味があったような。
僕の中では「赤い実はじけた」より「ちーちゃんの影送り」よりあの「クラムボン」よりマドンナBのこのセリフのが印象強いんだけど。
ってか教科書って全国共通!?または年代によって違う!?
もしそうだったら、この話しても僕の地元の友達しか分からないだろうからやめておこう。
駐車場に一風変わったバスが停まっていた。
なぜ変わっているかというと、まずバスの車体は寄せ書きだらけ。
で、思いっきりバスなのに、「キャンピングカー」と書いてある。
窓は古い映画のポスターやらで隠されている。
なんなんだ!?と興味ありこの車のオーナーと話してみたかったが、出てきたのは予想通りおっさん。
しかし少し恐そうだったため目を合わさずスルー。
やはり人に話しかけるというのは難しいものだ。
近くにかっぱ寿司があった。腹いっぱいとは言わず少しだけ食べたいぞ。
だけど寿司は高いから我慢だ。
そーいえば昔友達3人で回転ずしに1皿だけ食べに行ったことあったな。
1口だけ食べたいっていうので。
でも普通寿司って1皿に2カン(?)しかのってないから、3人だと1人食べられなくなってしまう。
でも巻物だと1皿に小さく6個のっているので、それを仲良く1人2つずつ食べたんだよな。
で、じゃんけんで負けた奴が会計。
僕はじゃんけんに買ったから先に店から出て外から見ていたが、店員さんも少し嫌み臭く大きな声で「3名様、1皿、105円になります!!」って言って払っている友達は少し恥ずかしそうだったな。
若かったとはいえ、今じゃ絶対出来ないな。懐かしい。
ってなこと考えていたらもう10時前だ。出発しないと。
で、あっという間に山形県庁到着。天童から結構近いんだ。
県庁を写真に撮りに行くが、あー惜しい!!久々に石碑と県庁をうまく1枚に収められそうだったが1本の木が邪魔して県庁が隠れてしまう。
そしてすごく美人な山形県庁の受付のお姉さまがたに「山形といったら?」を聞いたら、「さくらんぼ」だって。僕もそー思う。
ちなみに今の時期だと「芋煮」なんだとか。
芋煮ってみなさん知ってます?僕は知ってます。
山形の郷土料理で2007年に「農山漁村の郷土料理百選」のなかで「食べてみたい、食べさせたいふるさとの味」という投票をした結果みごと1位に輝いたのがこの山形の「芋煮」だ。
里芋、牛肉、こんにゃく、ネギなどを醤油ベースで味付けした鍋料理。
テレビとかで毎年9月に「日本一の芋煮フェスティバル」という名で直径6メートルの大鍋をショベルカーでかき混ぜているの見たことないだろうか!?あれが芋煮だ。
ちなみに「日本一」というのは外してもいいんではないだろうか!?
日本全国まわってきたが、この山形以外で芋煮フェスをやっているとこは見たことない。
そーいえば今の大河ドラマの天地人が山形が舞台なのかけっこういたるところで見かける。
来年は坂本龍馬だから龍馬は日本全国走り回ったから、高知や京都や長崎とか龍馬熱が過熱しそうだ。
さてそしてこのあとは蔵王に向かう。
蔵王といったらもちろんお釜なわけだ。
グネグネした宮城と山形を行ったり来たりする蔵王エコーラインをひた走る。
お釜に行くには有料道路を通らなくていけないらいしんだけど、その有料道路の手前にリフト乗り場があった。
話を聞いたらこのリフトに乗ってもお釜に行けるんだって。
どっちにしろお金かかるんならリフトだろ。ってことで往復700円払いリフトに乗り込む。
あまりの寒さとほとんど人は乗ってなかったので、僕が乗るのと同時に室内からみんな出て配置につく。
リフト乗り場の係をやる人。軽食コーナーの係をやる人。なぜか遊園地の絶叫みたいにリフトに乗っている姿を写真に収める人。
一斉に散らばり各種いろんな持ち場につく。
だけど軽食コーナーについたお姉さんは僕が通り過ぎてから配置についた。
残念ながらそれでは遅すぎると思うぞ。
そしてリフトに乗っている姿を写真に撮られ数分でお釜付近に到着。
ここは遊歩道にしようとしてるのか分からないが、足場が悪すぎである。
途中まではよかったがお釜付近はこの状態。女の人は苦労していた。
そしてようやく見えてきたお釜。
おぉ!!すごいキレイな形をしている。
中に溜まった池?は阿蘇の噴火口の色みたいだ。
でもこれも多分火山の噴火とかの影響とかで出来たんだろうけど、ここら辺一帯地球じゃなく月とかにいるみたいな景観だった。
小高い丘に神社があるので行ってみる。
またここもなぜか色んなとこに石が積み上げられている。
ホントになぜみんなそんな石を積みたいんだ!?
ってか寒い。標高が高いし雲ってるのもあって気温が4度しかない。それに風も出ているから余計か。
リフト乗り場に帰ろうと神社の階段を歩いていたら、前からなんだか見覚えのあるギターを担いだ青年が歩いてくる。
あっ、昨日奥松島の展望台から降りてきて僕が車で出発するとき、すれ違いにバイクできた人だ。
話しかけてみるとやはりそうで、兵庫出身の23歳のライダーコウイチくんだった。
コウイチくんは日本一周ってわけじゃないが9月に出発して北海道を周って兵庫に帰るみたいだ。
出逢いをけっこう求めて旅をしたのに、10月という北海道では旅人が少ない時期にいってあまり出会いがなかったらしい。
8月とかに行けば嫌っていうほど出会いがあっただろうに。
これから東京の知り合いの家に向かので南下するらしく、途中の栃木とかでいい場所ないですか?と質問された。
栃木でいい場所かー。色々考えたがやはり、最初っからマイナーなとこ紹介してもダメだろうし、とりあえず有名だし世界遺産ってことで日光をおススメしといた。
「とりあえず日光は行っといてもいい場所だと思うよ。」
「はぁ・・・。」
「東照宮とかもいいけど、華厳の滝も日本三名瀑で迫力あっていいと思うよ。」
「は、はぁ・・・。ニッコウ・・・!?」
「そう、日光。」
「ニッコウ・・・!?」
「・・・ん!?ちょっと待って!!日光ってもちろん知ってるよね!?」
「・・・すみません。ニッコウってなんすか!?」
「・・・。」
いや、ビックリした!!
日光知らないんだ!!
栃木はあまり知らなくても、日光は知っているっていうのはよく聞くけど。
だってあの日光だよ!!なんで知らないの!?
小学生だって日光は知ってるぞ!!
よくテレビに出てる、おバカアイドルだって知ってるぞ。
「総理大臣って誰!?そのまんま東?」とか言ちゃうような家出中の女子高生だって日光は知ってるぞ。
多分だけど、ナポレオンだって日光は知ってるぞ。
クレオパトラなんて東照宮の陽明門のパクリで金ピカの棺作ったんでしょ!?
チンギスハンだって日光行きたくて2度も来ちゃったんでしょ!?
世界三大都市だって、ニューヨーク、ロンドン、ニッコウでしょ。
だって世界遺産だぜ!!観光客いっぱいだぜ!!中国人いっぱいだぜ!!
だがそんな超有名な日光を知らない人が目の前にいた。
多分世界中、全人類、生き物すべて合わせても日光を知らないのは彼だけだと思う。
そんなコウイチくんに日光を詳しく教えたかったが、旅は自分で作るもの。
あんま無理に進めるのもよくないと思いやめといた。
バイクだから天候に左右されたり大変だろうが、旅を楽しんでほしい。
そして日光を覚えて帰っていってほしい。
コウイチくん気をつけて!!
そして相棒のもとまで戻り腹減ったのでカップラーメンを作ろうとしたら、容器がはち切れんばかりに膨らんでいるよ。標高が高いから確かに耳もおかしかった。
すぐ近くに温泉博士が使える場所があったのでお借りしに行く。
従業員のかたがとてもいい人たちでとてもいい温泉宿だった。
温泉は硫黄でとてもよかった。ってか意外にこの旅硫黄の温泉はあまり入ってないんだけど、やっぱりこの硫黄のニオイは「THE・温泉」ってかんじがして好きだ。
そのあと近くの空き地で日記を作成。
気付けば夕方の5時。もうあたりは薄暗くなってきた。
寝床の道の駅に向かわなければと、また蔵王のクネクネ山道を下り始めた。
そしたら、目の前を黒い物体が横切った。
えっ、なんだ!?とよく見てみたら・・・。
一瞬イノシシかと思ったが全然違う!!おもいっきり熊!!
大慌てで相棒を停め写真を撮ろうとするが、どんどん山の中へ入って行く。
あーっ!!ちょっと待ってくれー!!
あまりにも突然のことでカメラなんて用意してないから大慌て。
フラッシュたいちゃうと目の前しか写せなくなるから、フラッシュたかないで撮ったがなんせ辺りは暗い山の中だから全然うまく撮れない。
こっちもいきなりのことだし興奮してしまい、山の中まで熊を追いかけたんだが熊は逃げるように草むらの中に入っていってしまったため残念ながら熊をうまく写すことはできなかった。
あれはツキノワグマなんだろう。最近ずっと北海道にいて、ヒグマの巨体をイメージしていたからそこまで大きくはなかった。といっても僕より全然でかかったが。
いやービックリした!!!まじで熊っているんだね。
でもついにこれで念願(?)だった熊に会えた!!
日記にもたまに熊の話が出てきたが、芸能人なんかよりも全然僕は熊に会いたかった。
そのあと興奮して何人かの友達に電話したが、みんな揃って「追いかけたのは危ないよ」と言われてしまった。
たしかにこーやって日記を書いてる今思えばよく山の中にデジカメひとつ持って追いかけたなーと思う。
でもいざ目の前に現れると、興奮して恐さなんか吹っ飛んじゃうよ。
ってかあの熊僕のことをチラチラ後ろ確認しながら山の中に入っていったが、つまりあれは、やはりそーいうことか!?
奴も動物。野生の勘が働いたんだろう。「コイツはやべー!!」って。
そりゃそうだ。僕にはなんていったって熊殺しの必殺パンチがある。
じゃあ今もう一度冷静な気持ちで追いかけてみろだって!?
・・・もう勘弁。
冷静になるとあのとき山に追いかけた自分が信じられない。
一応そのときの写真のっけるけど真っ暗で見えないかなー。
慌てて撮ったからこの写真に熊がちゃんと入っているかも分からないが。
部屋を暗くしてパソコンの画像をいろんな角度にして見ればうっすら見えるかも。
でも肉眼はもっと明るかったんだけどなー。昼間に現れてほしかったな。残念だ。