DIARY

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前の日          2009年10月29日(木)           次の日

天気体調気分出費
 晴れ   普通   普通   \2260 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 道の駅寒河江   道の駅庄内みかわ   135km  20088km 

197日目・山形 〜最上川〜

5時半には起きたのだが、ものすごく寒いし、まだ外は真っ暗だから2度寝して7時に目が覚めた。

ほんとは5時半に起きれたんだけど、あんだけ暗くて寒かったらダメだね。

でもただでさえ最近は暗くなるのが早くて移動時間が少ないんだからせめて朝くらいは陽が昇るのは早くなってほしい。

が、それは自然の摂理で不可能だ。つまり自分が強くならないといけない。

いやーでもあの時間に起きるのはきついな。




とりあえず今日は特別何処に行くとかはないんだけど、なんとなく山形を代表する日本三大急流のひとつ「最上川」に行ってみることに。

ちなみにあと二つは長野、山梨、静岡の「富士川」と熊本の「球磨川(くまがわ)」だ。

でも最上川って凄いな。こんなに長いのに山形以外には出てないんだって。

水源が米沢で、河口が酒田で総延長229キロで、ひとつの都府県のみを流域とする河川としては国内最長みたいだ。

R47にのってからは最上川を撮っては走って、撮っては走ってを繰り返した。

午前中は天気があんまりよくなかったが、お昼過ぎてからは晴れてきて、紅葉がよけい綺麗に見えた。

最上川

途中とざわっていう道の駅に寄ったんだけど、この道の駅が変わっていて、建物も売っているものも、人もみんな韓国みたいだった。

とがわ

もちろんキムチを中心に、チジミとか辛い食べ物や、なぜか韓流スターのプロマイドやグッズも多数取り揃えてある。

とりあえず置いとけってやつか!?

韓国

階段のとこに龍の絵が描かれている、石(?)があるんだけどよく見るとここにも小銭が・・・。

なぜお金を置きたがる(投げたがる)んだろう!?

ここは神社とかじゃなくただの道の駅だから、そこまでしなくていいと思うが・・・。

龍 金

そしてまた紅葉綺麗な最上峡を右手にR47を走る。

この最上川のライン下りみたいなのがあって、とても乗りたかったんだが、値段も高そうだしやめておいた。

でも川にはこの船がいっぱい出ていて、羨ましかったぞ。

最上川

そして白糸の滝の目の前にある「白糸の滝ドライブイン」による。

白糸の滝は川の反対側にあるから遠目にしか見ることができない。

白糸の滝

ドライブインの中はいろんな軽食や、お土産コーナーがある。

そのお土産コーナーで山形県鶴岡市の特産品の「だだちゃ豆」のお菓子がいっぱいあり、試食をぼりぼりいただく。でもこのお菓子がなかなか美味しいのだ。




あんま試食ばっかだと悪いので、「だだちゃ豆ソフト」を買ってみることに。

だけどこのだだちゃ豆ソフトがめっちゃ美味かった!!!やべーだだちゃ美味い!!

350円とちょっと高めなのだが、だだちゃ豆の味がしっかり入っていて、ソフト自体も水っぽくなく濃厚でとても美味かった。

今まで食べたソフトでかなり上位にくる美味しさっだった。

是非ここにきたら食べてみて。

写真のソフトより本物のソフトの色のが全然薄いが、それはご愛嬌ってやつで。

だだちゃ豆ソフト

そのあと清川という場所で松尾芭蕉上陸の地を発見。

あの「五月雨を集めて早し最上川」の石碑もあった。

芭蕉

そしたらなんとそのすぐ近くにあの幕末の策士「清川八郎」記念館があるではないか!!

やばい!!超見たいとテンション上がりまくりで行ってみるが、まぁなんとなく想像していた通り観光客は誰もいない閑散とした雰囲気。

だけど一番困ったことが観光客だけならまだしも、この記念館の係りの人もいないありさま。

もちろん扉は開いているのだが、呼んでも誰も出て来なくて、勝手に入っるのはまずいと思い、泣く泣く館内にはいるのは諦めた。

でもすぐ横に神社の前に銅像があったのでそれだけパシャっといた。残念だなー。




ちなみに清川八郎とは文武両道の秀才で、幕府の力を借りて将軍警護の浪士組を作った人。

でも実はその浪士組は将軍警護が目的ではなく、尊王攘夷(つまり簡単にいうと幕府を倒そうという考え)が目的で集められた集団だった。

つまり清川八郎は幕府の金や力を使って、幕府を倒す集団を作ってしまった。

けどこの計画はうまくいかず清川八郎は幕府の刺客に暗殺されてしまったわけだ。

ちなみにその清川八郎が集めた浪士組がのちの新撰組である。

清川八郎

そのあと酒田市に向かう。かといって酒田市になにがあるかとかまったく知らないんだけど。

ただなんとなく酒田市ってとこに行ってみたかった。

酒田市に着くまでずーっと一面田園風景が続く。

あっ、これが庄内平野なんだ。

山形は米どころなんだな!!すごい田んぼの数。

でももう全部刈り取られている。つまり今新米の時期か。

美味い米食べたいぞ!!

庄内平野

酒田市内に着き何処に行こうかなと思っていたら「山居倉庫」という看板を発見。

あっ、ここってさっきドライブインで見た山形県の観光雑誌の表紙になっていたところだ。

表紙になるってことは有名なんだろうと思い、行ってみる。

行ってみて分かったが山居倉庫っていうのは米穀倉庫みたいだ。

古い蔵みたいた建物がいくつも連なっていてなんともあじがある景観。

明治時代からあるらしく逆にその古そうな「倉庫」と「米」というのがマッチしている。

山居倉庫正面

だけど僕が雑誌で見たのと少し違うような気がするなー。と辺りを散策して倉庫の裏手に 行ってみるとそこにはケヤキ並木があり、まさに雑誌でみた景色だった。

山居倉庫裏

米ばっか見ていたら、どーしてもご飯が食べたくなり軽食コーナーに行ってみた。実は今日朝からたいしたものを食べてなくて気が狂いそうなくらい腹が減っていたのだ。

そしたらその軽食コーナーに新米使ったおにぎりがあったんだけど、数量限定で僕が行った時間はもう夕方5時。とっくに全部終わっちゃったらしい。

でも、どーしても食べたくて「1個だけでも残っていないんですか?」と聞いても残念ながらないらしい。

それでも空腹の僕は諦めきれず、「ボ、ボクはおにぎり食べたいんだな。」とキヨシのモノマネで頼み込んでみたが、結果は変わることはなかった。

しょうがなく僕はトボトボとその店を出た。

でもこの売店のお姉さんは後々僕を邪険にしてしまったことを謝ろうと外に出る。

だけどもちろん僕はもういない。するとそこにはなぜか1枚の貼り絵がそっと置いてある。

その貼り絵を見るとお姉さんの目から涙が止めどなく溢れてきた。

その貼り絵には、幸せそうな笑顔でおにぎりを売っているお姉さんが描かれていた。

「なんて私は悪いことをしてしまったの・・・。」と売店のお姉さんは走って僕を探し出す。

「清さん!!清さーん!!」と叫びながら。




そのころ僕はどっかの河原を白のタンクトップ1枚で歩いている。

また新たな場所に放浪の旅に出るんだろう。野に咲く花のように。







・・・。







・・・ボ、ボクはお腹減り過ぎて頭がおかしくなってきたんだな。







そーいえば今日あの花巻東の菊池投手をドラフトで西武が渡辺監督がひいたらしい。

僕は12球団で一番西武が好きなのでとても嬉しかったわけだ。




あともういっこ嬉しいことがあり、ついにこの旅出て走行距離が20000キロを超えた!!

栃木を4月に出て20000キロかぁー!!走ったなー!!




まぁでもまだまだこれからもよろしく頼むぜ、相棒!!