DIARY

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前の日          2009年10月4日(日)           次の日

天気体調気分出費
 晴れ   普通   楽しい   \2860 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 納沙布岬付近の駐車場   開陽台の駐車場   265km  16101km 

172日目・北海道(根室→別海→中標津) 〜日本で一番早く朝日が見える場所〜

日本最東端の地・納沙布岬。

日本で一番早く日の出を見ることができる場所。




やはりここまできたら、日本で一番早く朝日を拝みたいでしょ。

ってことで昨夜から日本最東端の駐車場という場所で車中泊をしながらスタンバっていた。

ここは「日本で一番最初に朝日を見ることができる場所」として有名だから、けっこう同じくここで車中泊している人いるかな、と思っていたが以外に僕以外いなかった。

まぁそれはそれでいいや。

独り占めできるほうが僕としては好都合。

そう思いながら昨夜早めに就寝した。




実は昨日入った温泉の受付のお姉さんに日の出の時刻を聞いていたのだ。

「だいたい6時ちょっと前くらいですかね。」

なるほど。

しかも今の正確な日の出時間は分からなかったが、元旦の初日の出の時刻は6時49分と知っていたため、じゃあ、それをふまえてこの駐車場から徒歩1分くらいの距離だから5時30に起きれば十分だろう。




そして5時30分に目が覚める。




モソモソと寝袋から出て、水を一口飲む。

携帯を一応チェックするが、まぁ誰からも連絡はない。

いつものことだ。

カーテンの隙間から入り込む日差し。

うーん、今日もいい天気だ。

あくびをしながら伸びをする。







ん・・・!?




入リ込ム日差シ・・・!?







慌ててカーテンを剥がす。







って、もう朝日出てんじゃん!!







急いで岬まで走る。

起きた直後に全力で走るって、すんごい辛い。軽くふらふら。

しかしそこには数分前に出てきたと思われる朝陽が無残にもしっかり丸い姿を現していた・・・。




やってしまった。ここまできて初歩的な凡ミス・・・。

くそーあの姉さん何が「6時ちょっと前」だよ。




まぁいいや。誰もいないし、結果僕が一番だ。

あまり人を責めてもしょうがないし、プラス思考に考えることにした。

これも旅出て成長した証か。




そう思い、灯台のほうに歩いていくと、おっさんが一人・・・。




・・・。




ま、まぁいいや・・・。僕が2番だ。

そう思いながら、下を見ると・・・。




波打ち際に釣り人のおっさんが・・・。







一人・・・




二人・・・




三人・・・。




・・・。




どーやら僕は2009年10月4日の太陽を日本で5番目に見たらしい・・・。




でも逆に考えたらどうだ!?(なんの逆!?)




日本一早く日の出を拝むことは簡単だ。

平日のあんま観光客とかこないときに一人でここで見ればいいのだ。

だけど日本で5番目に日の出を拝みたいっていうのはなかなか難しい。

ちょうど4人先に見てもらわないと自分が5番目にはなれない。

これはなかなか出来ることではない。

そー考えると、1番より5番目のがかなりのレアなのでは・・・!?




ということで日本一早く見れる朝日を5番目に見たという自慢ができた。

いやっほう!!

日本一の朝日

でも実はここは常に日本で一番早く朝日を見られる場所ではないらしい。

初日の出でいうと、無人島を抜かして一番は小笠原の母島で、次が富士山山頂。

けど、なかなか母島も富士山も行くことはできないので平地で考えると、一番は実はここではなく、千葉県の犬吠崎なんだって。

地軸の傾きが変化するから1年のうち55日だけ犬吠崎のが早く日がでるらしい。




そのあとまだ誰もいない納沙布岬をパシャパシャ撮りまくった。

やっぱ早起きっていいねぇ。

納沙布岬

お次は花咲灯台に行く。

この花咲灯台には車石という奇岩がある。

車石といっても車の形をしているのではなく、どっちかといえば、「タイヤ石」だろう。

でも不思議だね。こんな形になるなんて。

車石

このすぐ近くの小学校はなんともおしゃれ。

よく見れば鐘もあるじゃないか。

この小学校に通っている生徒はさぞかしオシャレななんだろうな。と思っていたら、おもいっきりハナタレぼーずだった。

でもそれはそれで微笑ましかったりする。

しゃれちょる小学校

その後以前洞爺湖で出会った日光からきた人のおススメの野付半島に行く。

野付半島はほんとうに細いとこは、カメラに収まるくらい細い。

天橋立くらいの細さか!?

でかい津波がきたら一瞬でうまりそうだ。

野付半島

ナラワラ。そしてトドワラと写真に収めて行く。

トドワラまでは片道数キロ歩くのだが、すすきにはさまれ、なかなか僕的にはいい道だ。

道

しかしついたトドワラはなんとも喪失感漂うというか、独特の景観をつくっている。

天気は雲は少しはあったが晴れてたからよかったものの、もしどんよりとした曇りや雨模様だったら、なんだか泣いてしまうかもしれない。

そんな寂しい雰囲気を醸し出している場所だ。

トドワラ トドワラ

野付半島は国後島と10数キロしか離れていない。

納沙布岬もそうだったが、北方領土がこんな目の前にある。

だからか至る所に「北方領土を返せ!!」という看板がある。

近いようで遠い島。

僕は初めて北方領土を見た。

国後島

開陽台に向かう途中、ミルクロードという北19号を走る。

ここは今年の0円マップの表紙になっている道だ。

写真を撮ったあとに表紙を見比べてみると確かに同じだ。なんだかこーいうのは少し嬉しくなる。

富良野の僕が一番好きなジェットコースターの道ではないが、「いやっほう」と叫びたなる道だ。

ミルクロード

そしてそのミルクロードのすぐ近くにある開陽台にきたのだが、ここは地球が丸く見えるという場所だが、たしかにそのとおりだった。

すっごい開放的で360度の大パノラマが広がっている。

旅人ライダーの昔から一押しの場所みたいだ。

そんな広くはないがテントサイトもあって、ここにテントを張って星空を見ながら開放的な一夜を過ごすらしい。

なんだろう。ここは「北海道」っていう風景が360度見れる。

どの景色を見ても本州や九州、四国には見られないような、ここならではの景色。

たしかに開放的で気持ちいいではないか。

開陽台

このあと中標津の温泉に入りに行き、出たらもう外は軽く薄暗い。

実はこのあともうひとつだけ行きたいとこがあったのだ。

急いで行くが、そこははっきりと地図に載っている場所とかではないし、近くに目印とかまったくない農道なので全然わからい。

気付けば辺りは真っ暗。

今日は羅臼の道の駅まで行こうとしていたから、車一台なかなか通らないし行きたい場所をみつけるのは無理なんじゃないか!?と思い諦めて行こうとしたが・・・。

やっぱここをこの旅中に来なかったら2度と来ないような気がして、やっぱり探すことに。

だけどもさすがにこの真っ暗な中探すのは無理だし、探したとこで真っ暗過ぎて写真も撮れないので出直してまた明日朝行くことにした。

だから羅臼の道の駅には今日行かないことに。




だけどここでひとつ問題が。

明日ここに朝一で来たいから、つまりここら辺で寝たい。

だけどここら辺に道の駅はない。

ていうことでまいった。寝る場所がない。

色々考えたがどこも不安で確実に車中泊を快適にできそうな場所はない。

やはり寝る場所が決まらないってことが、一番この旅不安かもしれない。

ひとついい寝場所を思いつき、行ってみる。

向かっているときは、キャンピングカーとかあればいいな。車中泊している人いればいいな。と、思っていたが・・・。




やはり誰もいねぇ・・・。

実は昼間きた開陽台にきてみたのだ。

ここは奥に小さなキャンプ場があり、ここでライダーはキャンプするのがステイタスらしいので。

だけど実は昼間の時点でなんとなく気づいていたんだけど、誰もテント張ってなかったんだよね。

夜来ても同じ。それにもちろん車中泊する人などいない。

ここは道路の横とかじゃないから車もいっさい通らない。

もちろん明かりもないし、音もしない。無音って意外に耳痛くなるね。




満点の星空が見えればいいんだろうけど、あいにく空はどんより雲がかかっている。

だけど実は誰も来ないなら来ないでまったく構わない。けっこう慣れている。(ここまで静かなとかはあまりないが。)




人が来ないなら来ないで別にかまわないのだけど、こーいった場所で一番困ること。

そう。逆に人が集まってしまうこと。

たまに車が来たと思ったら若者だ。

車から音楽の重低音が漏れてるよ。




やはりそーいう場所か。

しかも雨降ってきたし。

まぁいいや。酒飲んで寝ちゃえ!!




1時間後・・・。




やっべぇー楽しい!!

逆にこのシチュエーションが楽しくなってきた。

真っ暗で何も見えないが、開陽台を独り占めしてると考えるとすごく贅沢だぞ。

こんな夜は2度とこない。

なにげにいい夜なんではないか。




マイナスの状況をプラスに変える。

これも旅に出て成長したことか。




・・・。




いや、これは旅の成長どうこうじゃなくて、完全なる酒の力だ・・・。




まぁ、そんなことはどーでもいいや!!

楽しいぞ、いやっほう!!