DIARY

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前の日          2009年9月1日(火)           次の日

天気体調気分出費
 晴れ   普通   寂しいぞ   \12030 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 ファミリーキャンプ場ゆ〜に   桃岩荘YH   51km  12951km 

139日目・北海道(利尻島→礼文島) 〜ありがとう利尻〜

朝5時半過ぎに起きる。

前まではこんな早い時間に起きるなんて考えられなかったな。

生活リズムを崩さずこのままでいけば、「旅人」になるのもそう遠い日ではないような気がする・・・。




それにやっぱり朝早く起きると気持ちいいな!!

天気は今日も快晴!!

最高だぁー!!











バキっ!!











ん!?






なんか嫌な音・・・。





おそる、おそる見てみると・・・。





















ガーン・・・






ま、まじかよ・・・!?

大事に大事に愛用していた眼鏡がぶっ壊れた・・・。

僕は普段はコンタクトなのだけど、夜寝る時とかはメガネをする。

メガネは幸い2つ持ってきてあったのだけど、気にいってるほうだったのでショックだ・・・。

しかも嫌なことは続くもので、せっかくこの旅のために買ったテントにもうカビが生えていた。2回しか使ってないのに。

実はあの昆布バイト急きょ決まったとき大雨のなか慌ててテントを回収してそのまま干さずに車に入れっぱだったのだ。

だけど正直テントはこの旅で使い捨てのつもりだったし、別にいいや。

メガネはかなりショックだけど・・・。




昼の便で礼文に行くことが決まり最後に管理人のおっちゃんと談笑。

管理人のおっちゃんは僕のこと芸能人の○○に似ていると言ってきた。

実は昔からよく色んな人に言われるのだ。

それにおっちゃんはこう言ってきた。

「そっくりさんの番組とかに出なさい。そしてそれをきっかけに芸能人になりなさい。君なら芸能人でやっていけるオーラがある。私には分かる。」

なるほど。

おっちゃんは熱く語っていた。

しかしおっちゃんは分かっても、僕には分からないことがある。






あんた何者!?






僕はおっちゃんにテレビに出るときは必ず連絡するよと言ってキャンプ場を後にした。

ありがとおっちゃん!!楽しかった!!

キャンプ場


そのあとはまだ時間があったため溜まった日記をアップしにいつものフリースポットが使える中原旅館さんに行く。

利尻では中原旅館さんがなかったら大変だった。

約1ヵ月ちょい、まったくアップ出来ないところだった。

お世話になりました!!

中原旅館さん

そのあとこの島で唯一のプレイスポットだった、セイコーマートと近くの本屋さんに行く。

この島では週に一度はセイコーマートと、マンガを買いに本屋さんに行ってたな。

本屋

フェリー乗り場に行くとにっぽん丸という豪華客船が泊めてあった。

僕がいたときにも結構色々な豪華客船が利尻に寄っていた気がする。利尻は人気あるのかな。

でも利尻に何しにきてるんだろ。

昨日でエゾバフンウニの漁は終わりだし。やっぱ山登るんかな。

いや、昆布干すのか・・・!?

そうだ、干せ干せ!!

にっぽん丸と利尻富士

そして6回目のフェリーも無事に相棒を乗せついに出港の時間が。

コロ助姉さんは客室で寝ていたので、僕は甲板に出る。

船とは以外に速いものでグングンスピードがあがりあっと言う間に港から離れていく。

その小さくなって行く港を見ながら僕は色々なことを考えていた。




この旅で一番長く滞在した場所。

色んな経験をした場所。

色んな出会いがあった場所。

一番思い出が多く出来た場所。




最後は最高の姿で見送ってくれた。











ありがとう、利尻!!











利尻島




利尻を出てから約40分あっという間に礼文島に到着。

そして僕らが今日宿泊する宿の人がこのフェリー乗り場で待っているらしい。

フェリー乗り場には色々な人たちがいる。

こんな中、宿の人なんか分かるのか!?と思っていたが、一発で分かってしまった。




あきらかにあの集団だけ他とは違う・・・。

あきらかにあの集団だけ注目を浴びている・・・。

大声で何かを叫びながら、旗を振りまわしている・・・。




そう、北海道の旅が好きな人なら必ず知っている有名な宿。

俗にいう歌って踊る宿。「桃岩荘ユースホステル」に僕らは泊まる。

集団


実はコロ助姉さんが利尻に来たのは、ほぼ僕をこのYHに泊まらせるためである。

実は長野で出会ったときから、なにかとこのYHを薦めてくる。

けど僕だってある程度の知識はある。ここのYHがどんなとこだってことくらい知っている。

だからずーっとこのYHを薦められているとき僕は上手く話をそらしたりしてきた。

そしたらついに利尻まで迎えにきたのだ。

実は昨夜一緒にご飯を食べた人もこのYHの手先みたいなもんだった。

二人の連携プレーでうまく薦めてくる。




「すごく楽しいよ。」

「うーん・・・。」

「せっかくここまで来たんだから。」

「うーん・・・。」

「話のネタにでもなるよ。」

「うーん・・・。」









「旅人はみんな泊まっているよ。」









「ま、まじで・・・!?」






なにやらうすうす感じていたが僕は「旅人」という言葉に弱いらしい。

こんなかんじでたしかに、ここに行ったってことでこの後出会う旅人と話せそうだし、なにより経験値があがりそう。

それにわざわざ迎えに来てくれたコロ助姉さんに申し訳ないっていうので、行くことを決心した。

だけど僕が本当に行かないって言ったら利尻から稚内に帰るつもりだったらしい。

だけどやっぱり恐ぇー・・・。




そして奴らはハイテンションに僕らを強制的にトラックに乗せ、ハイテンションに宿を紹介してきて、ローテンションな僕はとりあえず外に逃げた。

近くの店がカレーが美味しいよというので食べに行く。

そしたら坂の砂利道を歩いていたら一台のバイクがゆっくり下りてきた。

そして目を離したときに「ガッシャン!!」と音とともにおもいっきりバイクがこけていた。

「大丈夫ですか!?」と僕が近づくと・・・。

「いやはや、わたくしとしたことが・・・失敬、失敬・・・。」

と言いながら逃げるように去っていった。




あんた何者だ!?




そーいえばこのYHに昨日利尻富士登ったときに会った「シュンスケ君」という青年に会った。

あのあと実は山頂とキャンプ場でも会っていたのだ。このYHにもくることは知っていたので、またまた再会。

彼は大学生チャリダーで、最後の休みにと北海道をまわっているらしい。

実は今でも利尻富士登った後遺症で僕は膝が痛くてしょうがないのだが、さすがはチャリダー。ピンピンしてた。

彼とはまたどっかで会えそうな気がするぞ。

写真は昨日の利尻のキャンプ場で。

シュンスケ君


このYHの近くには有名な岩が3つある。

ひとつはここのYHの名前にもなっている「桃岩」。何気にでけー!!

桃岩

2つ目は「猫岩」。にゃー。

猫岩

そして3つ目は地蔵岩。なんまいだぶ。

地蔵岩

ちなみになにが地蔵岩かというと、手を合わせているように見えるからだそうだ。

けど僕は気付いた。

この地蔵岩の手よりも、地蔵岩の奥にある岩のが手の形をしているではないか!?

それをコロ助姉さんに言うと・・・。




「へー。」




・・・。




なんで相変らずそんな冷めてるんだ・・・!?

他の人に言っても誰もそれに感動しない。

なんで!?みんなおかしくねぇ!?

どーかんがえてもこっちのがリアルな手じゃねん!?

なぜそれに気づかない礼文人。

リアル地蔵岩

その後はみんなで夕日が沈むのを見たり、恒例のミーティングという名の恐ろしい集会を開いて、僕もどうにか歌って踊って一日が終わった。

なんかこのYHは青春のにおいがするぞ。




実は正直僕は今日利尻を出たということで、少しへこんでいた。

だけどこーやってみんなで歌って踊ったり騒いだりしてその気持ちを紛らわすことが出来てよかった。




だけど連泊はしない・・・。




明日はそっこう逃げようと思います・・・。はい。

夕日