DIARY

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前の日          2009年11月11日(水)           次の日

天気体調気分出費
 雨   クラクラ   普通   \1620 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 友人宅   友人宅   0km  21703km 

210日目・栃木 〜二日酔いと大谷石〜

ポツポツと雨が屋根に当たる音で目が覚めた。

そうか。今日から雨だったんだ。

少しボーっとして、いつものごとく水を一口飲んで、寝袋を丸める。

あーなんかまだ気持ち悪いなー。二日酔いか!?

など、思いながら相棒からでる。




・・・。







アイボウカラデル・・・!?







そう、なんと昨日ZAWAGEの住んでいるアパートの駐車場に停めてある相棒の中で寝てしまったのだ。

記憶はないが、あまりにもZAWAGEの家が寝苦しくて多分夜中に相棒のもとへ向かい、いつものごとく寝袋に包まって寝たのだと思われる。







って、どんだけ車中泊が好きなんだ!?







この行動にはさすがに自分自身でもビックリである。

しかも何ヵ月ぶりにお昼過ぎまで寝てしまった。まぁ昨夜飲みすぎたってのと帰ってくるのが遅かったっていうのがあるのだが、午後に目が覚めるとほんと一日を無駄にしたなーとつくづく思うのである。




とりあえずなにか食べに行こうとZAWAGEの車で3人で食べにいったのだが、時間はもう3時。

ほんとはサッパリそばとかが食べたかったんだが、どこもやってなかったため、高速のサービスエリアで食べることに。

だけどほんとにまだ酒が残っているのか、全然食欲がわかない。完全な二日酔いである。

結局僕にしてはかなり珍しく残してしまった。ってかほとんど食べれなかった。

しかも歩くと、すっごいフラフラして地震みたく地面が揺れているのだ。二日酔いってかまだ酒抜けてない!?体がおかしいぞ。

ついこのあいだまではどんなに飲んでも次の日に残ることなんてほとんどなかったのに、あまりこーいうことは僕は言いたくはないんだが、やはり歳をとったのかなーと思ってしまう。




そしてそんなフラフラな体のまま、雨の中少しだけ宇都宮観光をすることに。

向かった先は大谷石の採掘場だ。

この大谷石は大正時代に旧帝国ホテルに利用されるなど栃木県じゃけっこう有名なのだ。

そして地下にある採掘場を見学しに行ったんだけど、ここがなかなか凄かった!!

当たり前なのだが全部「石」!!

しかもものすっごい広くて、なんか不思議な地下空間になっている。

なんだか秘密地下組織のアジトみたいだ。

または、インディージョーンズやハムナプトラとかで出てきそうなピラミッドの中の秘密の地下空間みたいだ。

それにここでけっこう撮影やコンサートとか行われたりするらしい。

たしかにここでコンサートとかやったらいい雰囲気で楽しそうだ。

広さは東京ドームがすっぽり入ってしまうくらいの大きさ。

でも実際見学は全部見れるわけではなく、「立ち入り禁止」の看板の奥に行ってみたくなる。

ZAWAGE曰くこのまま宇都宮の街の地下まで伸びているんではないかという噂があるらしい。

たしかにここを昔食料とかの秘密倉庫にしていたみたいだし、飛行機の地下軍事工場でもあったみたいだ。

一般の人には言えないような秘密があってもおかしくないような場所だ。




そして気づけばあまりに広さと、誰もいないというのことに開放的になったのか、なぜかZAWAGEは全裸になっていた。

あぁーこーいうとこ昔から変わってないなーと懐かしく思う反面、誰かに見られて捕まったりしないかなーと思ってしまう僕だったりする。

広い 広い

その後26.93メートルもある、その大谷石を掘って作った平和観音を見に行く。

昭和29年に完成したらしく、とても大きい石像だった。

平和観音

帰りの車内で話していたんだが、あまりにもこの二人は僕の「旅」のことについて質問してこない。

なんか久々に会ったのにも関わらず、会話はいつもと変わらずの会話。冗談言ったりふざけたりするだけ。

それはそれで構わないのだが、でもようやく日本一周して約7ヶ月ぶりに帰ってきた友達がいるのだ。

別にそこまでなんでもかんでも聞かれるのは嫌だが、少しは旅に関する質問だってしてほしい。

ミッチーなんてわざわざ宇都宮まで会いに来たんだ。質問したいことは山ほどあるんだろう。

でも奴は元々恥ずかしがり屋のバカだから、聞くに聞けないんだろうと思い、あえて僕から聞いてみた。




「そーいえば旅について何か質問とかはないの!?」

「質問・・・!?うーん・・・。」

「今までで何処が一番よかったとかさ!?」

「うーん・・・。」

「なんかあるでしょ!?」







「・・・今んところは特別ないかな。」







「・・・。」







今なかったら一生ねぇーよ!!







別にチヤホヤされたくて旅に出たわけじゃないが、ここまで無関心なのはさすがに悲しいぞ。泣いちゃうぞオレ。




だけどZAWAGEは仕事をさぼって僕のこの日記をプリントしてファイルに入れて作ったりしているらしい。

まだ表紙やタイトルを書き込んだだけしか出来ていないがかっこよかったりした。

僕としてそーいうことをしてくれたりと、少しでもこの旅に興味を持ってくれたことは嬉しかったりするわけだが、こんなことをしすぎてまったく営業の仕事が取れてないらしい。

嬉しいような、少し心配なような複雑な心境だ。

表紙 タイトル


そしてまたZAWAGEの家に戻る。そしてミッチーはもう帰るらしい。

帰り道がよく分からなかったのか「ミニストップをお箸だっけ!?お茶碗だっけ!?」と聞いていた。

頼むから一生路頭に迷ってほしいと願うばかりだ。




ちなみに僕はというともう一泊ZAWAGEの家にお世話になることに。

もうほんと体調悪くて全然ダメだのだ。夜になってもクラクラする。

スーパーに夕飯の食材とビールを買いに行ったんだけど、全然食えなかった。

もうこんな日は早く寝てしまうことに。




そして僕はZAWAGEに「おやすみ。」と言って外に出る。




そう。また今日も駐車場で車中泊。










ってどんだけ車中泊好きなんだ!!