DIARY

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前の日          2009年11月13日(金)           次の日

天気体調気分出費
 雨⇔曇   普通   変なかんじ   \3370 
出発地終着地走行距離走行距離(合計)
 道の駅湯西川   道の駅はが   146km  21932km 

212日目・栃木 〜決断〜

やはり予想通り昨夜はけっこう冷えた。

つま先から冷えてしまっていて、朝の支度をしたくないな(おっ!?)という気持ちを押し殺して外に出てみたら昨夜気付かなかったがこの道の駅には足湯があるみたいだ。

藁にもすがる思いで、すぐに足湯に飛び込む。もちろん足だけを。

もとが冷えていたから、凄く熱く感じる。

だけど足湯って不思議なもんで足だけしかお湯に浸かってないのに、何故か全身が温かくなる。

相棒を改造して足湯に浸かりながら運転したいぞ。

足湯

よし、温まったところでまた昨夜通ってきた道を戻り日光リベンジしに行こうか。

途中鬼怒川温泉の横を通る。ちょうど今が紅葉真っ盛りってかんじで鬼怒川と色づいた山がとても綺麗だった。

天気が晴れてさえいれば最高なんだけどな。

鬼怒川

今日は東照宮を後にして、先に滝を見に行くことにした。

だがその前に通らないと行けない道。

そう、それはR120のいろは坂だ。

いろは坂はどーいう道!?と知らない人もいるだろう。

いろは坂とはR120の最大の難所で48のカーブを48音に例えたのが由来である。

まぁ言葉で言うよりカーナビの画像をご覧いただこう。

こんな道

超ぐにゃぐにゃ。上るの大変そう。

だけど全国でも珍しく、このいろは坂は「第一いろは坂」と「第二いろは坂」と上り下りが分離されている道である。

だから早い人に迷惑かけずに左車線をゆっくりゆっくり上ることが出来た。

石碑

さっきの鬼怒川もそうだけど日光は今紅葉真っ盛りなのだ。

このいろは坂も紅葉は凄くてこの時期観光客が絶えないらしい。

だがこの天気。なんも見えないのである。

霧

いろは坂を難なく上り切り向かうは竜頭の滝。

てかこの竜頭の滝がなにげによかったりする。

長さは210メートルもあり、名前の由来は竜のように長い滝ということではなく、竜頭観音が祀られていたからだって。

この滝は「落下する」というのではないが、激しく「流れ落ちる」という点では茨城の袋田の滝よりもよかった。なんていうか勢いがあった!!

竜頭の滝

さて中禅寺湖を軽く散策したあとは楽しみにしていた華厳の滝へ。

有料の駐車場を無視して、近くのガソリンスタンドの裏手にあった砂利の無料駐車場へ停める。

あの霧だったから華厳の滝見れるかなーと心配だったが僕が駐車場に着いたあたりで徐々に霧が取れてきた。

お金を払えばエレベーターで降りて迫力ある華厳の滝を見ることが出来るのだが、普通にお金払わずに見ることが出来るので僕はもちろん無料のほうに行く。

だけど6年ぶりに見る華厳の滝はやはり大迫力だった。

何度も言っているが僕の滝の良し悪しを決めるのは水量、そして迫力だ。

まさにこの滝はその二つを完璧に備えている。

滝の水が落ちて岩にぶつかるときに発生する轟音がとにかく凄く余計この滝を迫力あるものにしていた。

なんだか今日は少し水量が少ない気がしたが、それでも地元びいきとかなしで日本三名瀑では一番この華厳の滝がよかった気がする。やるじゃん栃木。

華厳の滝

そしてちょうどお昼時お腹が減ったので駐車場でお湯沸かしてカップラーメンを食べることに。

ただし今日のカップラーメンはいつもと違う。

今日のカップラーメンは僕の大好きなゆーさくの長編ドキュメンタリー映画SOUL REDを記念してつくられたやつ。

パッケージも中身も男らしく「濃く」なっている。カロリーとか気にしちゃう人は絶対食べれないくらい「濃い」。

カッコよすぎるぜ、ゆーさく。ってかSOUL RED見に行きたいなー。

ゆーさく

さて、昼飯食べた後はブレーキに気をつけながらいろは坂を降りて昨日のリベンジとばかりに東照宮に行く。

ここらへんは無料におけそうなとこが見当たらなかったので、それでも昨日より少し安い200円の駐車場に停めた。

ちなみに東照宮とは東照大権現、つまり徳川家康を祀る神社である。

東照宮に入ってまず人だかりが出来ているのは、あの「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な猿の浮彫画面がある神厩舎だ。

「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名だが、全部で8枚の浮彫画面があり、この8枚で猿の一生、つまり人間の平和な過ごし方を説いたものだ。

3猿

そして金ピカでド派手な陽明門があり、そこにはあの逆柱がある。

こんだけ細かくとても綺麗な陽明門なのに、なんと柱が1本逆さになっているのだ。

だけどこれは間違えて作ったというわけではもちろんなく、あえて逆さにしたわけだ。

その理由とは「建物は完成と同時に崩壊が始まる」というのを逆手にとりわざと未完成の状態で災いをさけるという、いわば魔除けのようなものだ。

陽明門 逆柱

この陽明門を何気なく見ていたらビックリしたことがあった。

言葉じゃなくて写真を使ってそのビックリしたのを伝えたい。











監視









ん!?











監視









んん!?











監視









んんん!?











監視









んんんん!?











監視









って超見てるし!!!











なんだこいつって!?って思いたくなるようなやつが屋根からしっかり覗いているのだ。

しかもこいつは入口、出口両方にいて、多分入る人出る人を、ちゃんと監視しているみたいだ。

最初こいつを発見した時はビックリしたぞ。やべっ見られてる!!って。




そしてお次は有名な眠り猫。

門番なのに寝ちゃっている猫。でもこの眠り猫の裏にはスズメが2羽舞っているのである。

これは猫も眠るほどの平和を意味している。

眠り猫 裏のスズメ

だけども実はこの猫を斜めの方向から見てみると前足をしっかり踏ん張っていて、今にも襲いかかるように見えなくもない。

この眠り猫の門をくぐって何があるかっていうと、そう昨日見ることが出来ないっていうんでやめた大事な大事な徳川家康が祀られている奥宮御宝塔があるのだ。

一瞬寝てると思われるがしっかりと門番としての役目をはたしているのだ。

眠り猫斜め

長い石段を登るとそれはあり、目の前に鶴と亀がいる。

以前はやった都市伝説ではこの下に徳川埋蔵金があるとかないとか言っていたが、たしかに掘ってみたらなにか埋まっていそうな雰囲気である。

徳川家康

その後は天井に大きな竜の書いてある部屋で拍子木を叩くと、竜が鳴いているように聞こえる「鳴き竜」を聞いたりした。

部屋の端で叩くと、普通の音なのだが、竜の顔の下で叩くとたしかに響くというか不思議な音になる。

でも鳴き竜は日本人より、外国人のほうが、うけがいいと思われる。

外国人のがやはり、この和の雰囲気。あの大きな竜の絵の部屋。みんな「WAO!!」といいリアクションしていた。




さて、東照宮を見た後、温泉博士でも使ってどこかの温泉に入ろうと考えたけどいい場所がなかったので、今日の寝床の道の駅に向かってしまうことに。

お金を払うことにはなるが今日の道の駅は温泉併合なのだ。

が、ついてみたらなぜか休み。なんだよ、臨時なのか!?今日の日光は日中も4度しかなく体が冷え冷えだったためとても入りたかったが残念だ。




よってさっさと寝る準備をしていつもの如くビールを開けた。

外は雨がけっこう降っていて相棒の背中を激しく叩いている。

それに風もあるようだ。




だけどあまりその音とかが気にならなかった。

なぜかというと珍しく僕はずっと今までの旅のことを考えていたのだ。




いいこともわるいことも、楽しいことも辛いことも、嬉しいことも悲しいことも色々あったなー。

ここまで大きな旅をしたことなかった僕にしてみたら例え何もない、つまらないと感じた日でもホントに毎日が充実していた日々だと思う。

今までのことを振り返ると本当に旅に出てよかったと思う。




でもなぜそーいうことを今日は考えるんだろう。

自分自身に問いただしてみた。







そうか。やはりそういうことなのか・・・。




うん。やっぱりこの気持ちは、そういうことなのだろう。










僕は決断した。







これがこの旅最後の車中泊にすることを。







そして明日でこの日本一周の旅を終りにするということを。