DIARY

129日目・北海道（利尻島）　～昆布バイト31日目～

一昨日の夜から天気が悪い。

昨日一瞬晴れたけど、また雨。

しかし雨だけならまだしもとにかく風が強い。

台風みたいだ。

だから最近はウニや昆布の漁はなし。波が高くて危ないのだ。

今日もハサミでチョキチョキか。と思っていたら父さんが「MOJI君、『ノシ』頼む。」と。

やはり僕じゃないとダメみたいです。「ノシプロ」の僕じゃないと。

期待されているのもようやく分かり、より「ノシ」に力が入る。

そんなんで集中していたら目の前に見知らぬおばさんがいた。

なんだ？と思っていたら、その後ろにカメラマンがいた。

どーやらTBSのクルーらしい。

も、もしや・・・！？

「ノシプロ」の僕が満を持して「ノシ」を始めたことが何処からかもう漏れたか！？

さすがこの情報社会。早い！！

しかもなかなかTBSもやるではないか。でも明日にはNHKやフジ、日テレといった局のクルーも来るのではないだろうか。

下を見ながらずっと仕事しているから直接見てはいないが、カメラマンがずっと僕の前で僕を撮っているってことはなんとなく分かる。

しかしカメラを向けられたからって僕の仕事は変わらない。それがプロってもんさ。

カメラを向けられたからってワーキャー言ってたら「ノシプロ」はつとまらない。

だけどもやはりカメラの存在が気になる人間の僕。いくらなんでもずーっと撮り過ぎだ。

様子を窺ってちょっと顔をあげてみる。もしカメラ目線になってしまったら、そこんとこは上手くカットしてくれよ、編集マン。

チラッ。

僕がノシをしている場所はみんなが製品加工している場所の隣の部屋。

そのみんなの製品加工の様子を撮るためにカメラマンはギリギリまで下がって僕らの部屋の入口でずっと撮っていた模様。

結局「ノシプロ」の僕にずっとケツを向けて、最後まで正面を向くことなくそのまま去っていった。っておい。

けど実は朝TBSが取材に急きょ来ると話を聞いたのだが、結局みんなの製品加工の絵を撮るだけで去っていった。僕はてっきり父さんとかに取材インタビューとかするのかなって思っていたが一切なし。

この島にそのクルー（といってもおばさんのディレクターとカメラマンだけだけど）はみんなの話によると「劇団四季」の撮影にきていたらしい。

ってか「劇団四季」がいたらしい。

それでこの島の説明とかをするときのための「素材」を撮りにきたんではないかと思う。

なんだよせっかく「ノシプロ」がいたのに。

って多分写ってないから日記に書いてますが、普通に写っていたら書いてません。

そーいや休憩中に父さんに言われたが、あとこのバイトも一週間だ。

気がつけばバイトを始めてあっという間に一か月がたった。

あと一週間なんてあっという間だろう。

そして今日の仕事はわりと忙しい中主要メンバーが揃ったのでいっぷく中に写真を撮った。

とてもいい思い出だ。