天気 | 体調 | 気分 | 出費 |
---|---|---|---|
晴れ | 普通 | ○ | \2020 |
出発地 | 終着地 | 走行距離 | 走行距離(合計) |
九種湖畔キャンプ場 | 九種湖畔キャンプ場 | 39km | 13180km |
今日も7時前に起きる。
まぁ今日も特別用事ないからもっとゆっくり寝ててもよかったんだが。
早く晴れないかな。晴れたら歩きに行くのに・・・。
そんなことを考えながらノソノソと寝袋を畳んで外に出る。
・・・。
あれ・・・!?
おかしいな・・・!?
普通に晴れてんじゃん!!
ってことでこんな晴れてる日逃すのはもったいないので、慌ててまたもう一日分延長して8時半のバスに間に合うように用意する。
朝飯を作っている暇はなく一度栃木に帰ったときみんなからもらったパンで済ます。
ってかこのパン、その出る時に大量に持ってきたんだがわずか数日で昆布バイトでJさん家に住み込みというかたちになり、毎朝ご飯は出るのでパンを食べるという余裕がなくずっと車の中で眠らせておいた。
そして8月のある暑い日にこのパンのとこを思い出し、出してみると賞味期限数日前のものや、よく見ると過ぎているのもあった。
だけれどももったいないかなと思いとりあえず一旦冷凍保存をしておいた。
で今旅をはじめてその賞味期限が1ヵ月ないし2ヵ月切れてるパンを食べているんですけど問題ないすっよね!?胃腸さん!?
って話はそれたが朝はこのパンでいいが、さすがにお昼は持っていかないと、と思い慌ててご飯を炊く。
結局おにぎりにして全て用意できたのがバス来る2分前。ギリギリ!!
そしてキャンプ場の前の道まで走る。
管理人さん曰く「手上げれば停まってくれるよ。」だって。
ほんとかよ!?と思いながら、でもたしか利尻でもそんなこと言われたなーと思っていたら時間どおりにバスがきた。
言われた通り手を挙げてみると・・・。
停まったぁ!!本当に停まった!!
しかも貸切だ!!なんかタクシーみたいだぞ!!いやっほう!!
そして終点のスコトン岬まで行く。
礼文島名物「愛とロマンの8時間コース」は最北のスコトン岬から、こないだ泊まった桃岩荘あたりまでの大自然あふれる礼文島の西海岸を歩くトレッキングコースだ。
こないだ泊まった桃岩荘や礼文島の民宿とかでメンバーを集ってこの8時間コースを開催している。
みんなとこれが歩きたいがために桃岩荘に泊まる人も多いみたいだ。
実際僕も足さえ痛くなかったら桃岩荘のメンバーで8時間コース歩きたかったくらい。
最初はぎこちないメンバーもこのものすごく大変な8時間コースをみんなで協力し合って歩いてゴールした時の達成感は半端じゃないらしい。
その中からけっこう愛に発展した人も多いらしくこの「愛とロマンの8時間コース」になったらしい。
ってこんな詳しく説明したが、ちなみに僕はもちろん一人っす。
いや、「一人」じゃなく「独り」っす。
だけど寂しいなんてこれっぽちも思ってないっす。オレ根暗っす。はい。
さてこないだいったスコトン岬に着き、まだ朝早かったからか観光客は誰ひとりいなく自由に写真をパシャパシャ撮る。
んじゃそろそろ行こうかな。
最初の1キロあたりは普通の道路を歩くのだが途中看板がありそこを曲がると、どーやらこのコースの始まりってきがする道にでる。
そしてすぐに海岸線沿いの「アワビコタンコース」と山沿いの「トド島展望台コース」の分かれ道になるのだが、トド島のほうはどーやら車でも行けそうなので、僕は歩きじゃないと行けない「アワビコタンコース」に歩き始める。
やっぱり海岸線沿いは気持ちいいな。
なにやら海草を取っている人もいるぞ。
2〜3キロくらい歩くと今度はアップダウンの激しい山道になる。
山道といっても足を一歩踏み間違えれば海に真っ逆さまの崖沿いなんだけどね。
しかしここで最悪の事態が。
左膝が痛ぇ・・・。
やっぱ治ってなかったみたいだ。
実はこの左膝はもともと悪くて、普段の生活するのは問題ないが、やはり利尻登山をしたときに慣れない山登りでまた痛めてしまったのだ。
8時間っていっても利尻富士に比べればなんてことないだろ。と思っていたが実際歩いてみるとかなりアップダウンの激しいコース。しかも足場もかなり悪いため、足の踏ん張りがきかず余計膝に負担がかかって痛みが増す。
「今から戻るか?」とも一瞬思ったが、「戻る」ということが大嫌いなのでゆっくり休み休み行くことにする。
だけどさすがに痛い。
だからやっぱり8時間は諦めることにした。
実際8時間コースは早く行かないと8時間じゃ帰ってこれないらしい。
ユースでも言っていたが大抵10時間、11時間実際はかかるんだという。
しかもこの足。何時間かかるんだ。
それに一人で歩くなら「4時間コース」で十分だ。とも言われた。
約8時間の半分くらいのコースなのだが、正直4時間コースはその8時間のいいところを凝縮したコースらしく十分礼文島を堪能できるらしい。
実際花の時期は過ぎているため有名な花は見ることが出来ないし、みんなできつい8時間を歩くことがいいわけで一人なら4時間で十分らしい。
しかも途中結構携帯つながらないとこが多いから、もしなんかあったら危ないから無理は禁物だ。
それをふまえてやはり4時間コースにすることに。
4時間コースなら焦らなくていいしゆっくりゆっくり歩ける。
それに凄くキレイと噂される澄海岬(スカイミサキ)まで行くこと出来る。
まぁのんびり行こうか。
ようやくゴロタ岬まで着き景色の素晴らしさに感動する。
しかしまだ半分も行っていない。
景色は綺麗だが先は長ぇーぞ、ゴロタヤロー!!
そこからもまた登り下りのアップダウンの激しい道が続く。
だけど少しだけまだ花は咲いているみたいで少し足の痛みが紛れる。
僕は普段車旅。車に比べて歩くのはとても大変で辛いことだが、車じゃ気付かない小さなことまで見れることがいいところ。
たった一輪の花。小さな小さな昆虫。何百年、何千年とかかって出来たこの景色。
車じゃ一瞬しか見れない、または気付かずに通り過ぎてしまうことのが多いだろう。
利尻富士登ったときも思ったが歩くことの良さを改めて感じた。
たまには歩くもいいなぁ。
時間はちょうどお昼の12時。
そろそろ昼飯を食べようと朝慌てて作ったおにぎりをバッグからだすと作ったときの倍の大きさまで潰れて広がっていた。
まぁ見た目は関係ない。「食っちゃえばなんでも一緒だ。」なんてグルメらしからぬセリフを呟きながら一口食べる。
うーん・・まずい。
米の炊きかたが悪かったのか、そもそもあの車内の中1ヵ月以上あっけっぱなしで放置しといた、激安の無洗米が悪いのかは定かではないが、とにかくまずかった。
かといって遠くからこのおにぎりを狙っているカラスどもにくれてやるはずもなく我慢して全部食べた。ざまーみろ。
少し休んでまた出発。
あいかわらずの足場の悪い急な坂を登って行く。
休んだといっても膝の痛みは取れるはずもなく痛くてしょうがねぇ。
そしてここは鉄府というとこを少し過ぎたあたりだと思うが、ようやく急な山を登りきったあと、フッと後ろを振り返ったらすごい景色が広がっていた。
すげー!!
空と海がほぼ同じ色!!
しかも何あの海の色!!青い!!ってか碧い!!
コバルトブルー!?スカイブルー!?エメラルドグリーン!?
この色の正確な名前は知らないがとにかく凄く碧かった!!いやっほう!!
そしてそこからまた少し歩き、澄海岬まで着いた。
ここは車でも来れるらしくバスできた観光客が大勢でハバをきかせていた。
けどみんながいなくなったあとの澄海岬はたしかに綺麗だった!!
ココは「Dr.コトー診療所」のエンディング曲の中島みゆき「銀の龍の背に乗って」のPVが撮影された場所だ。
携帯でYouTubeが見れたのでPVを見てみると・・・おぉたしかにここだ!!
なんだかこーいうのって楽しいぞ。映画とかのロケ地めぐりが人気あるのが少し分かる気がする。
澄海岬も見たし4時間コースは行きつくした感はいなめないが、まだまだ終わりじゃない。
一応4時間コースはこの先の「浜中」という場所までなのだが、そこから僕はキャンプ場まで歩かなければいけない。
あー遠いな。このやろー!!
途中レブンアツモリの群生地の横を通ったがもちろん今は開花時期じゃないため見れるはずもなく足早にその場を去った。
レブンアツモリはものすごく貴重な植物なので常に誰かが盗まないように監視しているのだが、監視官小屋で爆睡してたぞ。盗まれても知らないぞ!!
ここからは普通の道路に出て歩くのだが足が痛かったせいか長く感じたな。
途中かなり「重い」メッセージが書いてある看板を発見。
子供のメッセージはかなり「重く」、訴えてくるものがあるのだが・・・。
横に書いてある警官のおっちゃんの顔のせいで、この子の訴えが半減されてしまっている。
警官のおっちゃんの絵がないほうがいいのでは・・・。
そしてようやくキャンプ場に到着!!
結局ゆっくりゆっくり歩いたから6時間もかかってしまった。
だけど4時間コースだけど礼文島の自然の素晴らしさを知った。
今まででベスト3に入るくらいの自然美だった。
利尻富士とどっちがよかっただろ。
もちろん頂上の景色は利尻富士には勝てないけど、礼文島も礼文島で素晴らしかった!!
この日記には載せてないけど凄い写真ばっか!!
是非天気がいい日に利尻富士登山と礼文島のトレッキングコース歩いてみてください!!
最高っすよ、まじ最っ高!!
そのあと香深のフェリーターミナルに日記のアップと銭湯に行って汗を流した。
今日は日差しがきつかったため、もの凄い日やけして顔や腕が真っ赤だ。
ってかこの香深の銭湯の番台は今日はおばちゃんだったんだけど、なかなか面白かった。
料金が420円で、ちょうどで出せなかったから千円札と細かいジャリ銭が多かったので迷惑かと思いながらも、5円玉2枚と1円玉10枚で1020円用意して出した。
だけど、このおばちゃん全然見ないの。
普通こんだけ細かいから1円玉とか確認するじゃん。
まったく数えないの。
小銭の姿を確認したら、そっこうお釣りの600円出してきた。
たかが1円だけど一応商売なんだから、普通やっぱ確認するじゃん。
だけど全然。
僕もちゃんとその店入る前に用意して確認したから間違いはないけれど。
いやーなんていうか、いいねぇ。
あの「小銭なんてどーでもいいよ。」感が。太っ腹だね。
よし、今度は1019円でいってみようかな。
でも意外に行ってみると・・・。
とか怒られそう。
だけど1021円だしたら目をそらして急に余所余所しくなりそう。
ってかんじで。
おい、目を合わせろ、目を!!
夜になると蚊が出てくるので管理人のおっちゃんと話しながら中で少しパソコンをやらせてもらった。
今日はこのキャンプ場僕以外誰もいないらしい。
「貸切だよ。」だって。いやっほう!!
まぁ貸し切りだからってとくにいつもと変わらないが、この広い湖畔のキャンプ場を一人っきりってのが贅沢だ。
今日はいつもより静かな気がする。
ぐっすり眠れそうだ。
おやすみっす。